映像制作者の映像レビュー
★★★★☆


この映画が作られた時代って、当然CGもなければ、全部フィルムで回すしかない。それでこの規模かよ!という衝撃。


例えば橋の爆破シーンでは、人が乗った馬ごと何頭も川に放り出されるが、あんなのどう考えたってワンテイクしか撮れない。つまり、フィルムカメラマン、カメラマンアシスタント、美術、キャスト・・・全てのスタッフがプロフェッショナルな仕事をして、ノーミスでやらない限り、橋を作り直すところからやり直さなければならず、予算が幾らあっても足りなくなる。


そんな”プロの仕事”が凝縮された場面が至るところにある。


Wikiによると、この映画は「最後の西部劇」と言われているらしいが、確かに、色々な意味でやり切った感のある映画。


善悪と単純に割り切れない分、簡単に感情移入できるストーリーではないが、映像的な迫力、特にCG当たり前になった昨今では「実写の迫力」を感じることのできる、映像エンターテイメントな作品。