映像制作者の映像レビュー
★★★★★★★


「24」は、シーズン2の第一話を見た時に、「あぁ、こういうフォーマットで続くのね」と納得してしまい、以降見ていない。


「プリズンブレイク」は、シーズン2が発売されるまでの間に熱が冷めてしまい、以降見ていない。


「LOST」は、シーズン1の後半で監督が色々変わってトーンダウンしているのを感じてしまい、以降見ていない。


「HEROES」も、シーズン1を見終わった段階で、この設定で延々と続くことがわかったので、以降見ていない。


最初のうちはどのドラマもエネルギーが存分に込められている。その勢いが次第に失速していくのは、作り手の言い訳にはなるけどある意味仕方ないことで、視聴者を飽きさせずに、毎回見せ場と次への期待を持たせつつ、完成度の高い連続ドラマを作り続けるのは、相当に大変な仕事だと思うのだ。


数十人のスタッフが携わる分、クオリティをキープし続けるのは週刊漫画連載よりも大変かもしれない。それを、ギャラクティカは見事にやり遂げた。


壮大なプロット、人間洞察に優れた緻密な脚本、完璧なキャスティング、とことんこだわっている美術、作りこんだCG、計算されたカメラワーク、飽きさせない編集。

最後まで妥協無くエネルギーを注いで作られている。


映像制作に携わる者として、ギャラクティカスタッフに心からありがとうと言いたい。これだけの本気で作っている人達がいることが励みになる。


間違いなく、俺が今まで見たドラマの中で最高の一本。

最後まで見て良かった。