全てが「お見事」の一言。
”他人の夢に干渉する”というアイディアも。
そのアイディアを、あそこまで緻密に練り上げる脚本力も。
世界観を魅力的に見せる様々なビジュアルマジックも。
入れ子構造の複雑なストーリーを混乱せずに伝える編集のテクニックも。
観終わった後、ふと、何故映画は一律1800円なのか疑問に思った。
これぐらい完成度の高いエンターテイメントなら、もう少し高く設定してもいいような気がしたのだ。仮に2500円だったとしても元はとれるぐらい満足できる。
一方で500円ぐらいしか価値を見出せない映画があるのも事実。
そこら辺、制作側が自由に設定できるようになれば、なるべく多くの人に観てもらいたいから安くしたとか、コストかかった超大作だから高くしたとか、映画産業ももっと活気づくんじゃないかな。
いずれにせよ、ストーリーはもちろんのこと、今の映像技術を駆使すれば、ここまで表現の幅は広がるという意味で、映像としても楽しめるし、1800円は確実にお得。オススメ。