映像制作者の映像レビュー
★★★★★


全てが「お見事」の一言。


”他人の夢に干渉する”というアイディアも。

そのアイディアを、あそこまで緻密に練り上げる脚本力も。

世界観を魅力的に見せる様々なビジュアルマジックも。

入れ子構造の複雑なストーリーを混乱せずに伝える編集のテクニックも。


観終わった後、ふと、何故映画は一律1800円なのか疑問に思った。

これぐらい完成度の高いエンターテイメントなら、もう少し高く設定してもいいような気がしたのだ。仮に2500円だったとしても元はとれるぐらい満足できる。


一方で500円ぐらいしか価値を見出せない映画があるのも事実。

そこら辺、制作側が自由に設定できるようになれば、なるべく多くの人に観てもらいたいから安くしたとか、コストかかった超大作だから高くしたとか、映画産業ももっと活気づくんじゃないかな。


いずれにせよ、ストーリーはもちろんのこと、今の映像技術を駆使すれば、ここまで表現の幅は広がるという意味で、映像としても楽しめるし、1800円は確実にお得。オススメ。