全編ビデオ&手持ちのペッタリした映像。
フレーミングもカメラワークも上手いとは言い難い。
編集もさほど凝ってはいない。
それでも最後まで目が離せないのは、
そこに、凄まじい「リアル」が映っているから。
貧困、売春、HIV、暴力、飢餓、戦争。
一体どこに手をつければマシになるのか見当もつかないほど、圧倒的なまでの矛盾と絶望が、確かにそこにある。
自分に何ができるか、なんて綺麗事を言うつもりもないが、日本で100円出せば食える白身魚が、元を辿ればあの悲惨な現実に行き着くのかと思うと、気が滅入る。
何だかんだと問題ありつつも平和なこの国に生まれた偶然に感謝しながら、その幸福を享受するために犠牲になっている人がいることを、少なくとも知っておく必要はあると思う。
ドキュメンタリーは「企画」が全てであることを、改めて実感する。
