映像制作者の映像レビュー
★☆☆☆☆


あいにく原作は読んでないのだが、

元となっているであろう物語の企画は、抜群に面白い。

さすが稀代のストーリーテラー、手塚治虫である。


それが、何でこんな仕上がりになってしまったのか。

映像制作の大変さは知っているし、映画ともなれば色んな人が色んなこと言うだろうから、純粋に制作者が望むものにならないこともたくさんあるのだろう。

だとしても、あまりにもったいない。


前半のタイのシーン。日本人刑事が、電車に乗った犯人を車で追いかけまくる。土地勘まったくない場所なのに。舞台の背景がまだ語られていないから、登場人物にも感情移入していないのに。

その、リアリティが全くないカーチェイスのシーケンスに20分使っている。あり得ない。


監督も不本意でこうなってしまったのなら不幸だし、

満足して作ってこれなら、能力がない。


面白いアイディアの原作だけに、それを全く活かせていない制作者たちに腹が立つ。


名のある原作と名のあるキャスト。

邦画の場合、それが企画が決まる必須条件だという。

で、これ?

玉木と山田を見に来た観客は満足する?

なめるな。