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10代の頃、自分は30才まで生きると思ってなかったし、別に生きたくもなかった。
20代の頃、30や40を越えたオッサンの説教じみたアドバイスは、すべてシカトした。
30も半ばを越えた今でも、上から目線の物言いをされると、
表面的に無難にやり過ごすぐらいの社会性は身につけたが、
心の中では未だに中指を立てている。
そして未だに、「長生き」に価値を置く生き方は理解できない。
俺にとってはずっと、「年をとる=保守的になる、安定志向になる」ことだったのだ。
で、この映画で、俺はイーストウッドに教えられた気がした。
年をとるから保守的になるのではなく、保守的になるから年をとるのだ、と。
見た目は白髪の爺さんでも、精神は現役の「男」のまま。
自分に妥協せず、突っ張って、強がって、そして優しくて。
浅慮な女性からは、単なる自己満足の自己陶酔と、
バッサリ斬られるであろう「男の美学」は、
別に年齢とは関係なくて、本人自身の気合いと覚悟の問題なんだ。
プロットに特別な裏切りがあるわけではなく、
凝った映像表現をしてるわけでもない。
大規模な撮影でもなく、
大きなスクリーンならではの画づくりでもない。
ただ淡々とストーリーが進んでいくだけなのに、
「男」の生き様を考えさせられる。
俳優・イーストウッド。監督・イーストウッド。
男として、すさまじくカッコイイ。
