★★★★☆
1955年公開の映画。恋愛映画の最高傑作との呼び声もある(wikipediaより)。
確かに、終戦後を舞台にした脚本ながら、台詞のここかしこが
現代に生きる自分にもズシンと響いてくる。
それだけ男女の「普遍」に到達しているということだろう。
「幻想」の恋と、「リアル」の愛。
「幻想」を求める男と、「リアル」を求める女。
どちらも身勝手で、したたかで、不器用で。
作り手が言いたいことを役者に言わせるのではなく、
台詞の行間と演技でじわりじわりと伝えていく。
日本語は表現力が豊かすぎて便利だから、
書き手はついつい、しゃべらせてしまう。
昨今の邦画をつまらなく感じさせている原因はそこなんだとわかった。
カメラワークやらCGやら、映像技術は格段に進歩した現代だが、
「伝わる映像表現」としては、役者も、脚本も、昔に作られた
映画の方が格段にクオリティが高い。
