「CMが効かなくなった」という台詞が、業界ではまことしやかに、
言い訳のように、語られている。

これはある意味ホントで、CMでモノが売れる時代は、終わった。

まぁ、商品のジャンルや価格帯にもよるので言い切るのもどうかと思うが、

少なくとも「CMをやってさえいれば売れる」時代は終わったと言っていい。


何億円もかけてCMを流している企業からすれば、

それで売れなければ割に合わない→やらなくなる、ということで、

さも「CMは終わった」みたいな風潮が、特にCM関係者の間で蔓延している。

でも俺自身は、制作者的に、むしろCMの「映像としての」可能性は広がるのではないかと思っている。


まず発信する企業側の視点で見ると、これだけ企業の不祥事が連日報道される中、

「どんなメッセージで、自らの存在理由を社内外に宣言するか」という

ブランディングの重要性が、今後ますます上がっていく。

その場合の旗印として、CMは未だに力を持っているということ。


そして受け手側の視点で見ると、これだけ情報を簡単に探せて入手できる時代になった現在、

CMに求めるのは「商品が良いかどうか」ではなく、「エンターテイメントしてるかどうか」だろう。

「あのCM見た?面白いよ。」そうやって友達とのネタにできれば、それでいい。


色々な意味で「クオリティの高い」映像コンテンツとしてのCMが、増えてくる。
希望も含めて、そう信じている。