「映像」と「音楽」を組み合わせた時に、どちらかが強くなってしまうのには
理由がある、と以前のエントリ で書いた。
その理由とは、簡単に言えば「人種が違う」からだ。
それを強く感じたのは、一昨年のonedotzero。
以前までの開催地、青山のスパイラルから、その年は代官山のUNITになった。
それは、onedotzero日本のプロデュースを勤めるNさんが、
「スパイラルより音のいい環境で開催したい」と決断したからだった。
そして、前夜祭。ゲストは今や超メジャーなUVA 。
クラブサウンドにシンクロした、見たことのない映像空間が広がる、
素晴らしいライブだった。
でも途中でふと周りを見渡すと、踊っている人がほとんどいない。
すっごいカッコイイ音が鳴っているのに、ただ突っ立ったまま彼らのライブを見ているのだ。
そんな時、後ろに立っていたクラバー風の男が、周りを見てつぶやいた。
「映像の連中って何かダセーんだよな」
クラブ好きな人は、音を楽しみに来る。VJは、いわば場を盛り上げるオマケ。
映像好きな人は、画を見に来る。音楽は、画を盛り上げるアイテム。
両方を、同じぐらい愛している人の数は、意外と多くない。
それは、制作者にもそのまま当てはまる。
もちろん皆プロだから、偉そうな言い方だが、合格ライン以上のものを作っている。
だけど、「この音楽にしかハマらない映像と、この映像にしかハマらない音楽」という
レベルの映像作品には、なかなか出会えない。
その「境地」にたどり着けるのかどうか。目指す頂は高い。