近場の魅力について再発見する旅。

FUKUOKAのお隣り、佐賀県巡りの2日目。今回の旅の〆は佐賀県随一の”パワースポット”『祐徳稲荷神社』見学と同じ『鹿島地区』にある『肥前浜宿』を訪問。その後、FUKUOKAに戻る途中でちょっとだけ『小城』に寄ってお土産をゲットしました。

 

由緒ある寺社など日本にはあちこちにパワースポットがあるでしょう。

そんなパワースポット巡りもマイクロツーリズムのテーマでは?

 

では『祐徳稲荷神社』行ってみましょう!

 

広大な敷地を有する『祐徳稲荷神社』

1687年(貞享4年)に創建された『祐徳稲荷神社』は、鹿島藩の初代藩主鍋島直朝(なおとも)の夫人が嫁いでくる際に、京都の花山院邸内に祀られていた稲荷神社を分霊したものだそう。『伏見稲荷』『笠間稲荷』と並ぶ日本三大稲荷の1つです。

 

お参りする前に、楼門の向かいにある『日本庭園』を訪れてみました。

祐徳稲荷さんは一年中、お花や紅葉、木々の緑が楽しめる素敵な場所です。

 

訪れたのは6月下旬。

少し盛りを過ぎていましたが、日本庭園には紫陽花の美しい姿が楽しめました。

 

美しい風景です。

願い事をしにお参りするだけでなく、花や緑の美しさを楽しむためにも来たくなるような場所です。

 

では、お参りしましょう!

 

朱塗りの柱がキレイなお稲荷さまの楼門と右手に見えるのが本殿。

本殿は高~いところにある。

 

境内からご本殿を望んだところ。

赤と緑のコントラストがとにかく鮮やか!!

 

楼門を境内から見た様子です。

美しい建築物です。

 

では、高~いところにある『祐徳稲荷』さまの本殿にお参りにまいりましょう。

階段をドンドン登って行きます。

階段上れない人はどうするの??って?大丈夫です。楼門の先にちゃんと「エレベータ」があります。エレベータは有料で往復300円ですが、おみくじ付き。

 

実は降りる途中で写した写真なので参道を上っていくときとは左右が逆のなのですが、この立派な基礎?には感動します。

何でこんな場所に神社を建てたのか…?当時の人の気持ちは正確にはわかりませんが…素晴らしい!!

 

長い階段を登ってきたところにご本堂があります。

では、お参り!

お稲荷さんですので、商売繁盛、家運繁栄がお得意!現代社会経済においては欠かせない神さまです。

なお、この立派な神社は九州ではかの有名な『太宰府天満宮』に次いで第2位のお参りの多い神社だそうです。

 

ご本殿です!!

 

さて、ここからが本題です!!

ご本殿の脇からは最強のパワースポット『奥の院』への参道が続いています。

お稲荷さん、と言えばこの朱塗りの鳥居の畳みかけ!!!

これをくぐって行かなきゃ!お稲荷さんにお参りした気になりませんよね?

 

ということで、”お稲荷さん登山”の始まりです(笑)

急な坂になっている奥の院への参道をどんどん登って行きましょう!

 

途中にはこんな切り立った大石の谷間の参道もある!

珍百景?と言っていいのでは。

 

さあ、坂道や階段が整っている参道はここまで。

これからは急こう配の石段を「はあはあ」言いながら登って行きます。

これからはすっかり登山!ここまで行くのならせめて靴は革靴とかやめましょう。

 

都合により途中は省略してますが、かなり気合を入れて登ってきて、『奥の院』に到着~!!

商売繁盛!!

 

結構キツイ思いをして登ってきた成果はこの風景~!

本当に絶景です。こんなに登て来たのか~!ってメチャ実感できます。

眼下に広がるのは有明海と佐賀平野。

『九州佐賀国際空港』の滑走路もはっきり見える!

 

雄大な景色を堪能したら、ゆっくり注意をしながら下山しましょう。

 

祐徳稲荷神社の参道に戻ってきました。

長い参道にはお土産屋さん、飲食店が並んでいます。

 

神社の方角を見た様子です。

このときはまだまだ観光客も戻ってきていない様子でした。

実はこの後に九州豪雨があって、この参道のお店も浸水しています。早く復旧してコロナ前と変わらない賑わいを取り戻してほしいものです。

 

すっかりお昼時でお腹も空きました。

参道の始まり近くにあるお食事処『立花屋』さん。食事だけでなくお土産も充実。

 

ちゃんぽんを注文。

かなりのボリューム!!お野菜などの具がたっぷりでしっかり満足!!

外国人観光客も沢山訪れていた『祐徳稲荷神社』。『立花屋』さんも2月くらいには6月までお昼の食事の予約(団体観光客の受入)が一杯だったそうですが、その後はすっかりキャンセルされたそうです。

ぜひとも、賑わいが戻りますように!

 

祐徳稲荷神社

https://www.yutokusan.jp/

https://saga-kashima-kankou.com/spot/946

 

さて、山登り気分も味わった?ところで、同じく『鹿島地区』で重要伝統的建造物保存群地区がある『肥前浜宿』を訪れてみます。

『肥前浜宿』での目的は…。

 

『肥前浜宿』には2か所の重要伝建地区があって、その1つ『浜町八本木宿』を訪れました。

宿場町の真ん中を通る道はずばり!『酒蔵通り』!!

ここで、『鹿島地区』のお土産、日本酒を入手しようという計画です。

 

『酒蔵通り』への国道207号線沿いの入り口近くにある公共駐車場(無料!)に車を停めて散策開始!!

207号線から入ってすぐのところにあるのが、『峰松酒造場(肥前屋)』さんです。

 

『峰松酒造場(肥前屋)』さんは観光酒蔵として、酒蔵見学や試飲、酒造りの体験などもできる見ごたえもあるお店です。

『峰松酒造場(肥前屋)』さんのブランド名はずばり『肥前浜宿』

店内には、オリジナルブランドの『肥前浜宿』に加えて、同じ浜宿にある酒蔵『光武酒造場』さんが作っている日本酒のブランド『光武』も購入することができます。

 

峰松酒造場

https://hizennya.co.jp/

 

伝統的建造物が並ぶ地域にあったちょっとモダンなレストランです。残念!先ほどちゃんぽん食べたばかりでした。

 

このときは閉まっていましたが、『鍋島』の暖簾の下がったかやぶきの家もありました。

『鍋島』は酒蔵通りからちょっと入ったところにある『富久千代(ふくちよ)酒造』さんのブランド名。このときは『富久千代酒造』さんには行きませんでしたが、『鍋島』は日本酒品評会でチャンピョンに選出された銘柄だそう。

 

かつては酒蔵が軒を連ねていた?『肥前浜宿』も、今では酒蔵は4軒だそう。

3軒目は先ほど述べました『光武』や黒麹芋焼酎『魔界への誘い』を造っている『光武酒造場』さん。

ただし、この日は空いてませんでした。

購入したい場合は『峰松酒造場』さんへ。

 

4軒目の酒蔵は『中島酒造場』さん。通りの中でも一番古い酒店さん。代表銘柄は『君恩』です。

1650年の創業というから実に400年近い!!

ここは空いてました。レトロなお店で『君恩』を求めました。

なお、『君恩』の瓶の裏側を見ると…あれ??ラベルに『君恩』じゃない銘柄が書かれている。しかも酒造の名前も同じ佐賀県でも唐津市の酒造の名前が入っている???

実は、今では『中島酒造』さんでは酒造りをやっていなくて、唐津の『鳴滝酒造』さんで造っているのだそう。そのお酒に『君恩』の名前のラベルを貼ってこの肥前浜宿で売っているのだそうです。

 

中島酒造場

https://saga-kashima-kankou.com/souvenir/6436

 

『中島酒造』さん付近の酒蔵通りの様子。

まるで令和の時代ではないみたい。タイムスリップした!

 

ということで今回購入しましたお酒。

『峰松酒造場』さんの『肥前浜宿』飲み比べセット。大吟醸、純米酒、純米吟醸の3種類の『肥前浜宿』を飲み比べできる。想像どおり、『大吟醸』『純米酒』『純米吟醸』の順でスッキリ感が高まりますが、全体的に九州のお酒にしては?辛口、淡麗。上品な飲み口です。

一方、君恩は純米吟醸ですがコッテリ感があります。ちょっと甘口。先に記載のとおり『君恩』は今では唐津で造られてはいますが、同じ『肥前浜宿』にある酒蔵ながら、酒の味の方向性が違っている…と言ってよいほど味に個性がある。

う~ん、日本酒は奥が深い。

 

では、ここらへんで佐賀県は『鹿島地区』を後にするのですが、もう一か所!

寄り道をしていきます。

佐賀県の中心地佐賀市にも近い『小城』です。ここでの目的はもちろん…。小城と言えば当然『小城羊羹』!!です。

 

小城(おぎ)訪問の目的はもちろん『小城羊羹』の購入!!

日本の羊羹の名産地は数多あるとは思いますが、これほど「羊羹」にこだわった街があるでしょうか??

おそらく全国展開して知名度は十分!な羊羹屋さんといえば…『とらや』さん…でしょうが!!『とらや』さんの歴史はさておき?本社は東京都港区は赤坂。羊羹といえば『とらや』、というくらいに有名なお店ではあるものの!逆に「赤坂と言えば?」と問われても「う~ん?なんだっけ…オレなら○○○だな~」と曖昧な答えしか返ってこないはず。しかも「○○○」の中に『とらや』が入る確率は???

 

しかしながら!

「佐賀県の小城と言えば?」と問われた場合、ほぼ99.99%の人が「羊羹!」と答えるはずです(確信)。

それほどまでに、「羊羹」と「小城」は密接です!!し、「羊羹ってどこが名産??」と聞かれても、たぶん!60%程度の国民は「小城!」と答えるに違いありません(根拠(エビデンス)なし!)。

 

そんな由緒正しい「羊羹の街」『小城』に到着して、まず目指したのは昔ながらの武家屋敷をカフェにリニューアルしたギャラリー&カフェ『小城鍋島家 TEN』を訪れてちょっと一服。

地域のコミュニティの場にもなっている、とのことでここでちょっと情報収集できるかも?という魂胆もあり。

 

本当に、武家屋敷をそのまま保存した形でカフェをやっています。

これは面白い。

いい雰囲気で、いつもなら海外の観光客とか喜びそうな場所ですね!

 

じゃ~ん!

オリジナルの『ようかんまかろん』も乗っかっている、和風パフェ!!ボリューム満点です(笑)

 

こちらは、やはり『ようかんまかろん』付きのデザートセット。別にお飲み物がちゃんとついています。

 

で、すっかりくつろいだところで本来の目的!『小城羊羹』の購入です。

さすがに羊羹の街ですから、羊羹屋さんはいろいろある。で、どこのお店がおススメ??

『小城鍋島家Ten』の方の独断!でのおススメを教えてもらってGo!!

 

『小城駅』から北にまっすぐ行ったところ、国道203号線と交差する『下町交差点』にある創業100年以上になる『むら雲堂本舗』さん。

贈り物にする羊羹ならココ!!という、お店だそうです。

厳選した豆を使って丁寧に作られた羊羹は絶品!

パッケージも可愛らしくて確かにお土産には最適です。

https://www.ogi-kankou.com/shopping/1628.html

 

一方、自分の好みで一番!!と教えてもらったのが『高木羊羹本舗』さん。

さきほどの『むら雲堂本舗』さんからちょと北にって県道48号線をさらに東に進んだところにある、小さなお店です。

女性の店主、娘さん、お孫さんが作っている、家族で営まれているお店です。

このお店でイチオシなのが『黒いちじくようかん』。唐津の方で採れる珍しい黒イチジクを使った素朴な羊羹です。

お店の品物が少なくなったら、「そろそろ練ろうかね」という感じで作っておられるそうなので沢山購入しようと思う場合は事前に確認が必要かもしれません。

https://www.ogi-kankou.com/shopping/1568.html

 

で、写真右手が『むら雲堂本舗』さんの絶品羊羹。『白練ようかん』は白餡のお饅頭を想像していただければ、ですが、濃厚な味で本当に美味しい。右のは小さな一口サイズの羊羹がいろいろ入った目に楽しい可愛らしい詰め合わせです。

左手が『黒いちじくようかん』しっかりイチジクの味がして、これは本当に美味しい!素朴な羊羹ですが果物の風味がしっかり効いていて病みつきになりそうな味です。値段もリーズナブル。

 

気楽な近場旅行ですが大満足。「これだけ楽しめるのか~」佐賀県は面白い!!

佐賀県には限らないかもしれませんが、由緒ある寺社を巡ったり、歴史の街を散策したり、何より土地の美味しい!ものを飲み食いしたり。

1泊でこれだけ楽しめるのは文化豊かな佐賀の…日本のよさではないか??

あらためて実感です。