10年ぶりに彼女と再会したわけなのだが、、

 

 

 

「…ごめん、泣いて( ;∀;)、、」

 

 

 

今、テーブル越しの彼女は、

下を向いて涙をすすっている、、

 

ショッピングモール内の喫茶店に入って、

コーヒーをすすりながら数分…

彼女は、早速 泣いていた(;^^)。。

 

昔からよく泣く子ではあったのだが、

やはり、精神的に切羽詰まっていたようだ。。

 

 

結局、この後は軽い話をして、

1時間ほどで別れた。

 

 

その日からずっと、

僕の頭の中では葛藤が続く事になった。

 

 

“ 過干渉はよくない ”

“ 今はお互い関係ない ”

“ 話を聞くしか出来ない ”

 

 

 

 “ 彼女は既婚者だ ”

 

 

 

だから、

出来る範囲でサポートしてあげるしかない…と、

自分に言い聞かせたが、

けれど、そう考える一方で、

彼女からのLINEをいつも期待していた…

 

 

 

 

それから数ヶ月が過ぎる間に、

僕は、彼女と時間が合えば、直接会うようになっていた。

会う度に彼女は、僕との想い出ばなしをする。

 

「あの時は〇〇だったよねー( *´艸`)!!!」

「この時は〇〇だったよねー(*´▽`*)!!!」

 

…なんだろう、、

付き合ってた頃みたいだ(´・ω・)…と、僕は感じた。

 

彼女は僕の顔を覗き込むように、

とても甘えた笑い方をするし、

僕が忘れてしまった事もしっかり覚えていて、

楽しそうに話してくれた。

 

 

 

正直、僕にはそれが違和感だった。

けれど同時に、すごく嬉しかった…

 

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彼女曰く、

 

 

 

「夫の不倫は、夫が悪い

 妻の不倫も、夫が悪い」

 

 

 

WEB漫画で得た考え方らしい。。

僕は「一理あるな」と思ってしまった。

 

僕と彼女の不倫は、

彼女の連絡から始まったわけで。

 

 

 

大前提として、

彼女と旦那さんが円満であれば、

連絡なんて来なかったと思う。

 

 

そして彼女曰く、

 

 

 

「私たちの夫婦関係は、

 すでに破綻してる。

 だって、諦めたもん」

 

 

 

僕の後に付き合った相手が、

今の彼女の旦那さんになる。

 

だから10年だ。

 

10年間 向き合ってる。

けど、最終的に「諦めたもん」

白旗を掲げたわけだ。

 

 

彼女との会話から察するに、

旦那さんには、彼女への愛がある。

けどそれは、一方的で、自己中心的で、

彼女が望んでいる愛ではないようだった。

 

 

 

「背中がかゆいから、

 背中をかいて欲しいのに、

 毎回、おでこをかいてくる」

 

 

 

僕は彼女のこの例えに、

失礼ながら笑ってしまった。

 

とても可愛らしい表現だけど、

10年間 ずっとこれなんだとか。

「もういい加減にしてくれ!!!」

と、疲れてしまうのも理解できた。

 

 

 

巷を賑わす芸能人の不倫騒動を、

「もうこれ、夫婦関係破綻してるよ」

と、彼女は言う。

 

「経験者は語る」ってやつなのだろうか。

しかし、分かるのは彼女だけではないのだろう。

 

女性ってやつは「愛」にすごく敏感だ。

 

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彼女と別れてから10年が過ぎて、

最近ようやく、彼女との想い出が風化しはじめたところだった。

 

あれから、いつの間にやら10年たっている。

自分も既に30後だが、未だ独身。

 

 

今更「恋愛」と言うよりは、

「結婚」を考える年齢になっている。

 

結婚相手で言えば、

学生時代の腐れ縁で、仲のいい女性はいた。

同い年だし、向こうも結婚はしていない。
言い方は悪いが、丁度良いと思っていた。

 

 

 

「結婚を前提に付き合わないか?」なんて、

すぐ言えそうなものだったのだが、

どうしても、一歩踏み出せない自分がいた。

 

 

 

彼女がチラつく、、

 

 

 

まだ風化しきってはいない。

けれど「結婚を考えられてるって事はプラスだ!」と、

前向きにはとらえいた。

 

 

そんな時に、

彼女から10年ぶりの連絡、、

動揺は計り知れないわけで(;´Д`)。。

 

 

今でも心には、

彼女への大きな後悔が残っている。

 

 

だから返信した。

きっと “何かあったのだろう” と思って。

何かあったら嫌だったし、幸せであって欲しかったから。

 

 

待ち合わせは、

昔に彼女とよく通った ショッピングモール。

既にLINEのやり取りはしていたので、彼女の近状は理解していた。

 

「あの風貌、見た事あるなぁ…」すぐわかった。

彼女はキャップを深く被っていたので、僕はツバの下から顔を覗き込んだ。

 

10年ぶりの再会…

化粧はしていなかったけど、昔と変わらなかった。

 

 

 

自分もドキドキしていたし、

彼女もドキドキしているだろうと思って、

お互いにぎこちない雰囲気になるのは嫌だったから、

「久しぶりじゃん!!」なんて言いながら、

僕は気さくな雰囲気を醸し出しながら、

少し強めに彼女の肩を叩いた…

 

 

 

あれ、、、

こんなに細かったか?

 

 

 

彼女が、

日々の暮らしに疲弊しているのが明らかで。

LINEではわからなかった、、

 

僕は複雑な気持ちになってしまった…

 

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