窓からの風に秋の深まりを感じる。
犬も熟睡している、穏やかな朝。
でも世界に目を向けると、混沌としていて相当に危うい。
アメリカはイラクについで、シリアへの空爆も承認。
ただ今回のアメリカの空爆は、一概に非難だけすることもできない。
イスラム過激派『イスラム国』が、他部族700名を殺害。
イラクではダムを制圧。ダムを制圧したということは、水源を握られたこと。
それこそイラク国民の死活問題。
本来なら国家が国民の保護をするのが当然で、
イラク及びシリアで傍若無人に振舞うイスラム国を制するのは、その国家の役目なのだけど、
イラクにしてもシリアにしても情勢が不安定。
以前の安定はガチガチの独裁政治によるもので、
政府が化学兵器まで使用していたというところでの安定で、
それが少し軟化したらしたで、悪が蔓延り、
そういう混沌としているところに付け入ってきたのがイスラム国。
イスラム国の本拠地はシリア。
国とは名乗っても、イスラム過激派組織。
自分たちに従わない者は平気で殺す。
1日の収益が1億円ともいわれていて、お給料に惹かれて志願してくる者もいる。
資金があり、武器があり、訓練もされていて、戦闘員2万人ともいわれ、
今までのテロ組織とは違うという声もあがっている。
イラク、シリアにまたがっての傍若無人な行いは決して許されるものではない。
イラク、シリアの政権におさえ込む力がないとすれば、国際社会の人道的支援が必要に思う。
ただ、ムスリム同士のことに介入することの難しさはわかる。
国際社会に何が出来るかといえば、多分何も出来ないのだけど、
それでも、
国ごとにあーだこーだ言っている場合ではないと思う。
国境、利害関係を超えてイスラム国に立ち向う姿勢がつくれたらなーと思ってしまう。
手を繋げない相手と手を繋いで、ひとつの大きな前進に・・・
なるくらいなら、とっくになっているか・・・
イスラム国は世界の脅威で、アサド政権にとっても脅威のはず。
アメリカが空爆してイスラム国を壊滅させるというのなら、
「アメリカさん、どうぞ空爆してください」と内心喜ぶのかと思ったら、そうでもないらしい。
「アメリカが無断で空爆したら侵略とみなす」
まぁそりゃそうだけど。
でも自分たちだけでは難しいのではないのかな。
化学兵器も捨てちゃったしね(嫌味)
アメリカもアサド政権と手を組む気はないらしい。
それもそうだろうけど。
でもシリア政府の協力無しにシリアに空爆して見えぬ敵を倒せるかというと、
ものすごく危うい気がする。
これで万が一、空爆でイスラム国でなくシリア住民が死ぬようなことがあったら、
どうするんだろう。
空爆する場所に、シリア住民がひとりもいませんってわかるのかな?
アメリカの空爆って、ものすごい危険をはらんでいる。
一触即発・・・
でも内心、アサドは多少国民が犠牲になってもイスラム国に制裁を与えて欲しいんじゃないのかな。
国民のことなんて、今までだって散々犠牲にしてきた人だし。
ロシアはロシアで「安保理決議無しでシリアに空爆したら侵略とみなす」って。
オマエがいうな・・・と、全世界が言うでしょ。
ロシアが決議に反対するのは目に見えてる。
でも、
本当はロシアだってイスラム国は壊滅してもらった方が安心なんじゃないかな?
ロシアがアサドの後ろ盾なら、ロシアがイスラム国をやっつけなさいよ。
と思うけど、
ロシアもリスク背負ってイスラム国に手を出すことはないだろうなあ。
それともアメリカがそれに乗じてシリアを落とすとでも?
そういえば、シリア軍がイラク領土へ空爆したら、アメリカが「それはダメ」と言ったらしいけど、
これまたオマエが言うな・・・と、全世界が言うでしょ。
ここまでくると、滑稽ともいえる。
去年アメリカはアサド政権を倒すためにシリアに空爆するつもりだった(直前で回避はされたけど)
それが今年は、アサド政権の敵を倒すためにシリアに空爆するという。
同じシリアへの空爆でも意味合いが違う。
違うと思いたいが、実際のところがわからない。
アメリカが支援する反政府軍にはアルカイダも入ってる。
支援の資金や武器がアルカイダに渡る可能性あるのに。
そして今回のイスラム国はアルカイダの一派。
残虐非道で、アルカイダも破門したらしいが。
アメリカ製の武器を操る敵と、アメリカが闘う図式は、どう考えても変。
それぞれの思惑が、私にはわからない。
でも、イスラム国のような恐怖で人を圧するような集団を、
自分たちの利害だけでのさばらせたままにしておいてよいわけはない。
断固とした態度を世界が一致団結してみせなければ、
これからだって、国際社会のそういう隙を突いていくらでも出てくる。
もちろん、イスラム国の大義名分もわかる。でも大義名分なら誰にだってある。
世界各国の思惑が交錯するシリア。
本当にひどい。
中東のことは対岸の火事にしておくことがベストなのか、
目の前で人が殺されている現実を、どう受け止めてよいか、まったくわからない。