隣では奈々崎が怯えている マズイなぁ
「あの 何の用ですか」ボクの当然の問いに男は
「んなの決まってるだろ 平和島にやられたお礼だよ」
やっぱりこういうクズ野郎はどこにでもいるんだなぁ
「いや ボクを連れ去ると静が黙っちゃいませんと思いますけど」
一応警告 まぁ予想通り反応は
「馬鹿じゃねーの 別にそんなのお前が人質になればいいの」
その時 男の頬がピシャリとはたかれた
「やめて下さい!」そこには奈々崎の手が少し赤くなっているのが見えた
「このクソ女~調子に乗りやがって!!」店内がざわつく
そのボクは既に反射的に動いていた
男がポケットに手を入れると同時にボクは奈々崎を押しのける
その直後ナイフがつきだされボクの腹を貫いた
あまりの激痛に飛ぶ意識も飛ばない 店の中では悲鳴が聞こえる
そこにやってきたのは京平だった
「おい久城寺!大丈夫か!?」
「きょ…きょ―へい……奈々崎を連れてって…」
「馬鹿!んなことより テメぇが先だよなクソニット!!」
こういうときの京平は本当に怖い
京平は一瞬でニット帽を蹴飛ばすとその顔面に三発の拳骨をお見舞いした。
「とりあえず救急車だ!」
ほんとに今日はついて無いな…
目を覚ますと奈々崎の顔が見えた
…?なんでこんなとこに奈々崎が?
「あっ 先輩起きましたか?」
「あれ 今何時?」時計を見ると夕方6時ほぼ一日寝倒していたみたいだ
「先輩が刺されて三日経ちますよ」
あぁそういえばボクはあの男に刺されて…そっかそんなに眠っていたのか
「気を付けてくださいね 手術は終わったばかりなんですから」
は?
「もしかして奈々崎三日前から来てるの?」