暗闇を纏いて 影を散らし
跫忍ばせ 手印を結ぶ

囚われの人は 泪に暮れ 泣声を濡らすけれど
頑に閉じた 鉄には 一縷の光も
覘けず断たれる 黒に染まる

けれど輝きは 華のように
息を潜め 念いを宿して
戒めを解いて 自由の地へ
理想の地へ 命を誘う

時代は常に 巡り廻れど
夢を描く 物語

白紙に認めた 朱き文字は
御祖の力で燃える 蝦蟇に誇がりて
火を従え 刃を振り上げ
扉を開く 鬼神の如く

そして輝きは 鳥のように 翼拡げ
大空を翔て 戒めを解いて

自由の地へ 理想の地へ 命を誘う

とわに輝きは 月のように
星のように 明るく照らして
戒めを解いて 自由の地へ
理想の地へ 命を誘う

時代は常に 巡り廻れど 夢を描く 物語

はら はら はらり
粉雪が舞う
ゆら ゆら ゆらり
心は揺れる

嵩ね合わせた
左の手右の手掌に
紅の色は
白に花を添える
幽音も無く

現世に誑され縺れあう糸よ
解れずに絡みあえ永遠の時を

くら くら くらり
景色が歪む
ふら ふら ふらり
意識は遠退いてく

見詰め合わせた
左の眼右の眼滲む目眩
浸す闇に
躯を委ねて
淡い息を吐いて
俄に微笑む

現世に誑され縺れあう糸よ
解れずに絡みあえ永遠の時を

渦巻いた
因果律は
燈を散し
儚く燃ゆ

其方への
この想い
一露とて
零さずに
奥の奥まで呑み干しましょう

悲恋故昇華する刹那の瞬き
灰になれ塵になれ輝きを湛え

現世に誑され縺れあう糸よ
解れずに絡みあえ永遠に離れぬやうに

時は満ちた
風に融け土に溶けて無へ
灰に染みた穢れすぎた魂放て
夥しく儚く咲く白菊に
その躯を委ねたなら
浮かべたならば

黄泉への道標が記された
川辺の石音さえ聴こえる

流され流れた日々の侮恨も泪も
せせらぎがそう
優しく撫でるように
包むように忘れさせるから

心よどうか穏やかに
久遠の虚ろの中で
思考の刻みを止めて優しく眼を伏せ

腐敗の大地
暗く濁る澱み逝く昊
生命さえ口を噤む世界を壊せ
華々しい誘惑に満ちた粉に
その手を伸ばしたなら
掬ったならば

天への階段へと導かれ
扉が雲を別けて顕る

傷つき傷つけたあの感触も
悼みも幻惑がそう
優しく撫でるように
包むように忘れさせるから

心よどうか穏やかに
久遠の虚ろの中で
思考の刻みを止めて
優しく眼を伏せて


聲が遠い場所で囁いてる

人は原罪から逃れえぬ
懺悔など意味もなく
故に空しいものよ

悦楽も歓びも棄てて
限りなく溢れる悲しみを抱いて

心よどうか穏やかに
久遠の虚ろの中で
思考の刻みを止めて
優しく眼を伏せ

神々よ慈悲の鞭で
解放を与え賜え
永遠に揺らぐ事の無い眩き境地を

時は満ちた
風に融け土に溶けて無へ
灰に染みた穢れすぎた魂放て