いま月が消えた
そう
いま影は満ちた
意味さえ残さず

愚かな愛は
愚かな希望は
嘲られ踏み躙られて
闘う事も
抗う事さえ
暗闇の彼方に霞む

響けよ哮る怒りよ
颯を纏い
響けよ漏れた叫びよ
風雅を帯て
響けよ嘆きの詩よ
雷哮く
響けよ最期の聲よ

何故に
心は碎ける
何故に
無為だと知りつつ
命を尊ぶ

儚い夢は
儚い想いは
詰られて淘汰されても
誰かを支え
何かを護って
ぽつねんと独りに気付く

響けよ哮る怒りよ
颯を纏い
響けよ漏れた叫びよ
風雅を帯て
響けよ嘆きの詩よ
雷哮く
響けよ最期の聲よ

途絶えた路は
途絶えた言葉は
風化して塵へと貌わり
生まれた過去も
死したる未来も
極自然に忘れ去られて逝く

響けよ哮る怒りよ
颯を纏い
響けよ漏れた叫びよ
風雅を帯て
響けよ嘆きの詩よ
雷哮く
響けよ最期の聲よ

あな哀しや あな怨めしきかな
今宵の月はいと狂おしく 瞼の裏の罪を映す
うしろのしょうめんだあれ?

此の世は好いても惚れても
愛憎に身を焦がす
惹かれて逢う者を 底の抜けた
獄の極みへ噫 逆さに蹴落として

愛執昇華 迷宮でしょうか?
心抗えず 只管に唾液を 四肢を絡ませて
愛願成就 誑り上手?
耳許で囁く 言の葉陽炎の如く

十重二十重に取り囲まれたる
格子の隙はまるで百々目鬼
さても針の筵でありんす
うしろのしょうめんだあれ?

浮き世は明けても暮れても
諍いを繰返す 男も女も 赤い糸を
固結びして 噫 互いに引き千切る


愛心譲与 遊びましょうよ?
滑りをよくして ゆっくりと優しく 痛くないように
愛変千化 踊りませんか?
吐息が尽きるまで 命が果てる時まで

うしろのしょうめんだあれ?
悪戯に躯を貪る 鳥の籠は縛られて 翼をももがれて

愛執昇華 迷宮でしょうか?
心抗えず 只管に唾液を 四肢を絡ませて
愛心譲与 遊びましょうよ?
滑りをよくして ゆっくりと優しく 痛くないように
愛変千化 踊りませんか?
吐息が尽きるまで 命が果てる時まで

風に吹かれ 立ち止まり振り返って
影に埋もれた足跡に そっと手を伸ばし
その先を見つめて 溜め息を浮かべたら

あの青く晴れた大空に叫んで
在りし日の俺が口を開け笑った
夢は遠くほど遠く霞んでる
今こそ掴めこの声よ天に届け

瓦礫の上 唇を強く噛んで
蹲ってる瞬きが 瞳を閉じれば
広がる暗闇に 幽かに今 輝いて

路傍に生まれたあの花は知っていた
踏みつけられて覚えてく強さを
夢は遠くほど遠く霞んでる
今こそ唸れこの声よ天に届け

落雷の彼方まで 響く「叫び」は
時を越えてく 限りなく高く
聳えた壁を 打壊し

あの青く晴れた大空に叫んでいた
在りし日の俺が口を開け笑った
夢は遠くほど遠く霞んでいる
今こそ掴めこの声よ俺に届け