チワワ殿、失脚の経緯。
本日のお話は、チワワ殿の失脚についてのお話にございます。
しだなお 家のチワワ殿は、しだの皇女がひとり身の頃、縁あって格安価格でお引き受けになったものの、本来はコンクールで競うべく交配されたエリート一族のお出でいらっしゃいました。
チワワ殿を引き受けた しだの皇女は、その高貴な血にふさわしいお坊ちゃま待遇で長らくお育てになって参りました。
凛々しいチワワ殿
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マンションの中は気ままに歩き回り、お散歩はほとんど しだの皇女の抱っこ、夜は皇女と共にふかふかのベッドでお休みになられ、3~4週間に一度は専門の店でシャンプー・トリミングをお受けになっていらっしゃいました。
されど現世は諸行無常。
おごれる犬もひさしからず ただ春の夜の夢のごとし
栄華を誇ったチワワ殿の御代も永くは続きませんでした。
しだの皇女が下賤のものである しだなお と恋に落ち、結ばれてからもしばらく、時世はチワワ殿に味方しておりました。されどしばらく経つと、しだの家に玉のように可愛らしい姫君がお生まれになったのです。
しだの皇女のご寵愛を受ける姫君はすくすくとお育ちになり、しだいにチワワ殿の政敵として立ちはだかるようになったのでございます。
チワワ殿の政敵、しだの姫君
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しだの家の全てを我がものとして暮らしていらしたチワワ殿でしたが、あるときから姫君の襲撃を受けるようになり、保護という建前で白い壁のうちに幽閉されておしまいになりました。
もはや天下は姫君のもの。姫君が広々とおもちゃ散らかし放題でお遊びになるかたわら、白い壁の中でチワワ殿を慰めるのは、かつて しだの皇女から賜ったお気に入りの毛布ばかり。
さわがしき 志太のおうちは荒れにしを 昔ながらのボロ毛布かな
チワワ殿は今日も、無為のまま一日を過ごされるのでございます。
・・・今日も悪ノリ、すみませんでしたっ(≧▽≦)
本日は、以上。
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