エミネムを語る会理事長補佐、のぼる君です。いつもアザス!寒いadhd持ちの僕の駄文で良ければいつでも読んでやって下さい!すいません、今朝はちょっとそう気味っす。

では、第4部いきます。



2度目の更生施設出所後、精力的に音楽活動を始めます。客演にプロディース業、並行して依存症の治療も続けます。メタドン療法で、身体的な苦痛を和らげながら少しづつメタドンの量を減らしてゆき、最終的に何も飲まなくても良くなるまで続けるそうです。

メタドンには精神的にも肉体的にも快楽作用は無いとされていて、肉体的禁断症状を抑える事が主で治療には非常に効果的だが、メタドンにも肉体的な禁断症状が発現してしまう性質上、メタドン療法は緻密なスケジュールが組まれて行われます。

これがエミネムにとっては好都合だった筈だと思っています。規則正しい生活を送る事は、依存症が弊害になっている人へは効果的な治療になるからです。


エミネムは復活を宣言し、メジャー5枚目となるアルバムの制作に入った事を発表した。

エグゼクティブプロデューサーにドレー、プロディースにエミネムのいつもの布陣。

先行してリリースしたシングル

【クラック ア ボトル】

エミネムと50centとドレーのマイクリレーで結束は変わり無いことを見せつけた。

シングルはチャート2位を獲得し、エミネムの先行きに曇りは全く無かった。

世間を驚かせた曲が発売されたのもこの時期。

【フォーエヴァー】

ドレイク、カニエ、リル・ウェイン、エミネムの合作。エミネムのフローとリリックは圧巻で誰もが注文する中、誰もがエミネムの一人勝ちだったと。

メジャー5枚目となるアルバム発売。

【リラプス】日本語に直すと『再発』で、薬物の再利用による依存症の発症時に使われる言葉。

アルバムのジャケットはコラージュ絵で大量のピルが重なり合い描かれたエミネムにタイトルの【リラプス】と、意味深で、話題を呼びます。

発売1週目で80万枚以上を売り上げた【リラプス】は、間違いなく成功です。しかし、エミネム自身はそうは思っていませんでした。

当初【リラプス】は2部作と発表されており、続編が制作されるとの事だったのが、【リラプス】の続編として作成中の【リラプス2】を、エミネムはSNSで『リラプス2は存在しない』と発表。

事実上の政策中止です。当時のインタビューでエミネムはこう説明している。『リラプスの続編を作成中、全部が無意味に思えたんだ。デカイアイディアが浮かんだからね。次のアルバムは全く新しく作り直してる最中だよ』

この様に説明するアーティストは多い。当然だ。皆自信を持ち、持つことは必須でもある。自分が欲しいと思わない物を他人が欲しがる事はすくない。

しかし、多くのアーティストは現状を維持する事に重点を置く。スタイルを変えたり方向性を変える事は好まれないし、それを新たなチャレンジとし、コケる事を恐ろしく思っている。

【リラプス】リリース後、暫くして

メジャー6枚目となる

【リカヴァリー】を発売。

発売数週間で世界で1000万枚近く売り上げる驚異的な売り上げとペース。

先行してリリースしたシングル

【ノット アフレイド】

はチャート1位を獲得し、リリックでは『正直リラプスはイマイチだった。きっとシェイディ訛りで遊び過ぎたんだ。けど、もうアッチには戻らない』

自らの作品に自らの作品を登場させ、それを正確に分析し、現実的な正直な気持ちを表す、しかも韻を踏みながら。詩人の最高峰の人物である事を証明する、個人的に1番好きな曲です。

ちなみに、【ルーズ・ユアセルフ】と同じプロデューサーを起用してます。名プロデューサーですね。

【ラブ ザ ウェイ ユー ライ】

リアーナとのコラボで話題になり、再生回数も当時の記録を塗り変えるほどでした。

【リカヴァリー】はこの年世界で最も売れたアルバムとして認定された。


【エミネム ショー】

【リカヴァリー】


2度世界で一番売り上げた歌手は史上初でギネスブックに掲載された。



           続く。