インドを観る!(2) 「バルフィ! 人生に唄えば」 | アルプスの谷 1641

アルプスの谷 1641

1641年、マレドという街で何が起こり、その事件に関係した人々が、その後、どのような運命を辿ったのか。-その記録





 以前、「ハリウッドからボリウッドへのラブレター」という記事を書きま
 
したが、今回は、いわばその返信、ボリウッドからハリウッドへのラブレター
 
として、
 
「バルフィ! 人生に唄えば」をご紹介します。
 
 

 
 
 ハリウッドと書きましたが、どちらかといえばヨーロッパと言うのが正し
 
いかも。この映画ではインド映画お約束のバングラ・ビートや踊りは無し。
 
替わりに全編を彩るのは、アコーディオンやギターの音色とシャンソンのよ
 
うな唄の数々。 フランス映画を思わせる鮮やかな色と古き良きハリウッド
 
映画へのオマージュに溢れた、新感覚のインド映画です。
 
 可愛らしいトイ・トレインの走る、美しいダージリンの街を舞台に物語は
 
展開します。



 
 
 聾唖ではあるけれど前向きで皆から愛される青年バルフィ、美しい女性と
 
出会って恋に落ちるけれども――、

 
 

  とここまで来て「ああ、汚れない心を持った青年が、美女の心を勝ち取る
 
って、良くあるやつね」 と思った貴方! 私もそう思いました。 しかし、こ
 
れが実に意外な展開をするんです。 ネタバレは避けたいので、詳しく書くこ
 
とはできませんが。
 
 物語に意外性があるだけに、筋立ては少々粗っぽく、ついていけないと思
 
う部分もあるのですが、そこはインド映画の底力、あり得ない話を力技でま
 
とめてくれます。
 
 見終わってみれは、素晴らしく美しい物語なので、ここはインド映画とい
 
う先入観を捨てて、是非、機会を見つけてご覧になってみてください。