ジャイサルメールからの出立の日がやってきました。
最後の散策場所として、早朝から貯水地に行ってみます。
ジャイサルメールはオアシス都市だということですが、砂漠の中にこんな
に大きな池があるのが不思議です。
池の周辺を歩いていると、インド人の少年が近付いてきました。 私に何か
見せたいものがある様子で、「さふぇす、さふぇす」 と言います。
「ん? さふす? さふぇす?」 私が聞き返すと
「さふぇすだよ、さふぇす」 と繰り返します。
「さふぇすって何?」
「さふぇすはさふぇす」
「はあ? 何がさふぇす?」
「うぉーたーさふぇす」
「うぉーたーさふぇす? ああ、Water Surface、水面のことね。 最初から
そう言えや、あほインド人」
「自分が鈍いのを人のせいにすんなや、バカ日本人! 」
と、ど突き合いながら (表現には多少、誇張が含まれています)、二人し
て歩き出します。
こうした遣り取りをしていて思い出すのが、ネパール旅行のことです。
旅行中、行く先々で
「あーゆーエロ?」「あーゆーエロ?」
と聞かれるので、
「誰がエロやねん!(なぜ分かった?)」
と憤慨していたのですが、よくよく考えてみると、
Are you alone ? (一人旅?) と聞かれていたのでした。
さて、他と何も変わらない水のほとりに立つと、その少年はおもむろに持
っていたパン屑のようなものを投げました、するとどうでしょう、静かだっ
た水面がやにわに逆巻き、濁った水の中から無数の口が現れました。 ぞっと
するような不気味な光景です。
ナ、ナマズ? 養殖でもしているのでしょうか。 無数の鯰が重なり合いか
がら大きな口を開け、のたうちまわるのです。
あわわわ、気持ちわるー。 殺されてこんな所に投げ込まれたら一瞬で骨ま
で食われちゃうなーと、不気味な連想が駆け巡ります。
さて、最後に城内のジャイナ教の寺院の寺院などを見学して、次の目的地、
ジャイプールに出発です。
ジャイプールまではバスを使ったのですが、途中、休憩地点で、私を拉致
したホテルのスタッフを発見! ジャイサルメールに向かう旅人を物色して
いるのです。
自分が拉致されたのは偶然じゃなかったんだなあ、やっぱり・・・。
