出立の時。ジャイサルメールからジョードプルへ。 | アルプスの谷 1641

アルプスの谷 1641

1641年、マレドという街で何が起こり、その事件に関係した人々が、その後、どのような運命を辿ったのか。-その記録


 ジャイサルメールからの出立の日がやってきました。
 
 最後の散策場所として、早朝から貯水地に行ってみます。




 
 ジャイサルメールはオアシス都市だということですが、砂漠の中にこんな
 
に大きな池があるのが不思議です。
 
 池の周辺を歩いていると、インド人の少年が近付いてきました。 私に何か
 
見せたいものがある様子で、「さふぇす、さふぇす」 と言います。
 
「ん? さふす? さふぇす?」 私が聞き返すと
 
「さふぇすだよ、さふぇす」 と繰り返します。
 
「さふぇすって何?」
 
「さふぇすはさふぇす」
 
「はあ? 何がさふぇす?」
 
「うぉーたーさふぇす」
 
「うぉーたーさふぇす? ああ、Water Surface、水面のことね。 最初から
 
そう言えや、あほインド人」
 
「自分が鈍いのを人のせいにすんなや、バカ日本人! 」
 
 と、ど突き合いながら (表現には多少、誇張が含まれています)、二人し
 
て歩き出します。
 
 
 
 こうした遣り取りをしていて思い出すのが、ネパール旅行のことです。
 
 旅行中、行く先々で
 
「あーゆーエロ?」「あーゆーエロ?」
 
 と聞かれるので、
 
「誰がエロやねん!(なぜ分かった?)」
 
 と憤慨していたのですが、よくよく考えてみると、
 
 Are you alone ? (一人旅?) と聞かれていたのでした。
 
 
 
 さて、他と何も変わらない水のほとりに立つと、その少年はおもむろに持
 
っていたパン屑のようなものを投げました、するとどうでしょう、静かだっ
 
た水面がやにわに逆巻き、濁った水の中から無数の口が現れました。 ぞっと
 
するような不気味な光景です。
 
 ナ、ナマズ? 養殖でもしているのでしょうか。 無数の鯰が重なり合いか
 
がら大きな口を開け、のたうちまわるのです。
 
 あわわわ、気持ちわるー。 殺されてこんな所に投げ込まれたら一瞬で骨ま
 
で食われちゃうなーと、不気味な連想が駆け巡ります。
 
 




 
 
 さて、最後に城内のジャイナ教の寺院の寺院などを見学して、次の目的地、
 
ジャイプールに出発です。
 
 ジャイプールまではバスを使ったのですが、途中、休憩地点で、私を拉致
 
したホテルのスタッフを発見! ジャイサルメールに向かう旅人を物色して
 
いるのです。
 
 自分が拉致されたのは偶然じゃなかったんだなあ、やっぱり・・・。