おばあちゃん。 | 美容室 Hair Resort Asia grande 池田 達也の独り言

美容室 Hair Resort Asia grande 池田 達也の独り言

自分の書きたいと思った事を、自由気ままに書き綴っていきます!


こんばんは!
武蔵浦和 美容室 Hair Resort Asia grandeの 池田 達也です!!





2月上旬、僕はある1人の70代のおばあちゃんを担当させていただいた。


そのおばあちゃんは新規のお客様だった。


でもそのおばあちゃんは、ずいぶん前だけどお店に来た事があると言っていた。



調べたけど、そのおばあちゃんのデータは出てこなかった。


どうやらAsiaのひとつ前に入っていた美容室に行っていたようだ。


今回のメニューはカットとカラーリング。



カウンセリングをして、いざカットを始めると、そのおばあちゃんは僕のカットにいろいろ口をはさんでくる。


僕が若いからっていうのもあったんだろう。



僕はそのおばあちゃんの事を、少し気難しい人だなと思ってしまった。




あまり言われた事に対しては気にせず、どんどん施術を進めていく。



それでもやっぱり美容室って不思議な場所で、少しきっかけがあったりすると会話が弾んてくる。


そのおばあちゃんとも結局は会話が弾んで、楽しい時間だった。



気難しい人だなと少しでも思ってしまった自分が恥ずかしかった。



一通り施術を終えて、スタイルもとても気に入ってもらえた。

お見送りの時には、「お店は何時までやってるの?また来るわね!」なんて言ってくれた。



なんだかそのおばあちゃんにそんな事を言ってもらえて、スタイルまで気に入ってもらえて、すごく嬉しかった。

また次会うのが楽しみだった。


………

……………

…………………



先日ある1人の男性の方から僕宛に電話が掛かってきた。


「美容師の池田さんはいますか?」と。


僕はちょうどその時お店を出ていて、他のスタッフが対応した。


「後で掛け直します」との事だった。



スタッフから連絡が来て、今男性の方から電話があってね、でも予約じゃないみたい、そんな事を言っていた。



確かに美容師の池田さん~なんて初めて使われた気がする。





そして営業後、あの男性の方から電話が掛かってきた。



「美容師の池田さんはいますか?」



「はい、僕ですが…。」




その男性の方は、あのおばあちゃんの息子さんだった。



家に届いていたハガキに僕の名前が書いてあったから、僕の名前が分かったらしい。



どうしても池田さんには伝えたいと。








お母さん(おばあちゃん)が亡くなった。



急性の病気らしかった。


あの時あんなに元気だったおばあちゃんが亡くなったのは信じられなかった。




おばあちゃん、家に帰ってからもすごく喜んでたらしい。

普段は美容室に行っても何も反応しなかったおばあちゃんが、今回はすごく喜んでいたそうだ。


次行くのも楽しみにしてくれてたって。




それを聞いて涙が止まらなかった。


たった1回、2時間の間だったかもしれない。


でも時間ではない何かがそこにはあって。




美容室に行く楽しみ、ワクワクを、また思い出してもくれてたのかなって。



最後の最後で、こうして美容師としておばあちゃんのヘアを綺麗にさせてもらって。



そんな気持ちにさせてあげる事が出来て本当に良かった。



自分の技術がとても優れているわけではない。

ただそのおばあちゃんには、その時自分が一番の美容師に見えたかもしれない。




いつ別れがあるかも分からない。

それが一時の別れなのか、永遠の別れなのか。


そんなのは誰も分からない。



だから自分達は、お客様1人1人に全力でぶつかって、最高のヘアスタイルを創らないといけない。








あのおばあちゃんに会う事はもうできないけど、最後のヘアスタイルを担当させていただいて本当にありがとうございました。





またのご来店をお待ちしております。