盛岡さんさ、開幕。

去年見れなかったから2年ぶりの、盛岡の祭。

日本一周してから、私の目は、「地元」とか関係なく物事を見てた。

けれど、耳に、体にすりこまれたリズムは、簡単には拭えない。

さんさの太鼓を聞けば、体が動き出す。


よぅそろお-Image205.jpg

「踊りたい!」

何度も口にする。

やっぱりどうしたって、私は、盛岡の人間なんだ。



友達がパレードに出た。

私を見つけて、渾身の力を込めて、手を振る。


泣いちゃう。


私に、帰る所を作ってくれた彼女達の無意識の行動に。


泣いちゃう。


けど、今は泣かない。


懐かしいさんさ、新しい古いさんさ。


やっぱり、実感は沸かないけれど、
この踊りは、私が盛岡で育った証として、体に染み付いてる。

これこそが、今盛岡にいる証。


さんさ、来て良かった。




その久しぶりの盛岡の面々と飲んだ。


私は、焦燥感にかられ、身動きが取れなかった。


私が旅に出ている間に、起業している人が、多い。

私が、旅で、たくさんの出会いを重ね、ようやく色彩を理解し始めた頃、
私の友人達は、またさらに先を見ていたのだ。


旅に出る事がゴールだった盛岡は、
帰って来た私に、超ド級の難題を直球でぶつけてきた。