延々と雨に打たれ、一度見てしまった為に浸水が気になり、さらにます雨脚に、いよいよ辛くなってきた。

ふと薬研と大間で会ったライダーさんの言っていた言葉を思い出す。

「雨だと、楽しむ為に走ってるのに辛くて、何でこんな事してんだろうって思うよね。」

同感!激しく同感!!


海は、雨に似合わず静か。

高野崎に立ち寄り、雨の中散策。

赤い掛橋がかかってる。

けれど、行く気力が…
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悪天候なのに、海がとても綺麗だった。

義経寺付近で、いよいよ雨が強くなったから、近くの公園で休憩する事にした。

公園のあずまやには先客がいた。

40代くらいの男性2人。

全然余裕が無く、無愛想にあずまやで休む。

すると、すごく気さくに話し掛けられた。

「バイクでどこまで?」

「竜飛です。」

「雨大変でしょう?」

あまりに自然で、安心材料の東北弁だったので、一気にふわぁっとなった。

このお二人は、今日イカ釣りをするべく夜に船に乗る為に来ているそうで、すでに、宴会を開始する所。

プシッとビールを開け、おつまみの焼鳥と、パンをくれた。

さらに、「あ、飲みますか?」

コ、コラ!ダメダメ!!ホントは飲みたいけれど、まだダメ!!

替わりにお茶をいただいた。

とてもお話好きな方達で、途切れる事なくおしゃべり。

楽しい。いっそ今日はここまででもいいかしら…。

イヤイヤ!と葛藤。

竜飛岬に行ってから、十三湖の方まで行く予定…と話すと、真顔で

「オススメしない。」

山道の上、風は強いし、何より霧がすごいらしい。

一瞬めげそうになったけれど、行ってみたら意外といいかもしれない。

と、私の心は固まった。


ずいぶんと長い事話していたら、雨が止んで来ていた。

今がチャンス!!!

お互いに「気をつけましょうね!」と言い合って出発!

竜飛まであとわずか!


竜飛岬には、珍しすぎる階段の国道があるので、まずはそちらに。

見つけられず素通りしつつ発見!!
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色違いだけど、オズの魔法使いのレンガの道みたく赤く印されてる。

住宅がひしめく中に、細々と。
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近隣の住民は、観光客に迷惑してませんか?

登ろうかと迷ったが、気力が無かったからバイクに跨がった。


私の頭には「♪わ~たしは一人~」のフレーズが延々と流れていた。