クネクネ快走路。

たーのしー♪

確実に腕上がってる~♪

ふと道の脇、草が不自然に動く。

見てみると、猿!!

フサフサしてて小さくて可愛い!

この子達、北限のサルだ。

私に警戒していた。ごめんね。


天気はどんどん良くなっている。

水平線の向こうに、陸が見えた。

北海道!?

じゃないにしても、霞んで浮かび上がる島は、幻の大陸みたいでワクワクした。


国道は内陸に入り、さらに国道より内陸へ。

川内湖に向かう。

牧場が広がり、牛がのんびりと草をはんでいた。

湖は静かにたたずんで、橋を横たえている。
よぅそろお-Image138.jpg

海沿いと全然違う眺め。

道の駅に入ってみたけどどうやら終了している。

のでUターン。

すると、キャンプ場発見!これはツーリングマップルに載ってないぞ!

ワーイ☆と行ってみた。

ほうほう。いいね!

木が無くてまる見えだし、風が強いのが難点だが、施設が綺麗!

あっ…………!あ。

ダメだ…。

広い駐車場には、グルグルとタイヤの跡。

ケータイは圏外。

キケーン…。

つか、SoftBankよ!!圏外多すぎるよ!?

日本一周して、一番電波の悪い会社だぞ!!プンプン!!

仕方ない、脇野沢のユースに泊まるか…。

今日はキャンプしたい意欲マンマンだったのにな…。

ちょいと気落ちして、脇野沢へ向かった。

しかし、この先の道が、全てを忘れさせてくれたのだ。

牧場とも海沿いとも違う、深い森が霧を纏い、何とも言えない光景。

上手く言葉に出来ないけど、私と相棒が、木々に溶けた様な感覚。

山が森が、森が木が、私達を包み、なのに拒絶する。

一台も車と会わずに走り抜ける。
よぅそろお-Image139.jpgよぅそろお-Image140.jpg
ふと、山の峰の向こうに水平線。

太陽が輝き出す。

神々しいとかじゃない。

当たり前の顔をして、自分の体に私達を滑らせる。

なんという所か、下北半島。

奥深い。


道の駅わきのさわに到着し、ようやく電波が入った。

もう時間は17時過ぎ。急いで電話。

よし!今夜の宿確保ー!

って、ここにもキャンプ場あるのかいっ!!

後5分早く気づけてれば…ショック。

まあこれも思し召しでしょう。


ユースに着くと、いい雰囲気を持つベアレントのご主人が出迎えてくれた。

お風呂をいただき、ご飯のカップ麺を食べてたら、ご主人が書いた新聞記事のスクラップを発見した。

北限のサルや、カモシカを追い、写真を録りながら生態研究している。

面白い。

夢中で読んで、ご主人とさらに話す。

面白い!来て良かった!!

さらに、宿泊者に、日本一周経験者がいて盛り上がった。


ああ、こういう事なんだ。