温泉パワーのおかげで、寒さも多少平気。

寒いけど全然違う。

ただ、グローブがぐしょ濡れで、冷たい風+水で、カッチカチ。

三沢基地の辺りはとにかくだだっ広くて、道が真っ直ぐで北海道みたい。

風車がブンブン回ってて、霧で見通しが悪くて、現実感の無い感じ。

ぼんやりしてると、ここがどこか忘れちゃう。


寒さが平気なのは最初だけだった。

すぐに芯まで冷えてくる。

こんな寒さは久しぶり。

ガチガチ震える…と言うより、ガチっと固まってしまう寒さ。

スピードは出したくないけど、早く進みたい。

寒いー寒いー!

むつ市までがんばろうと思ったけど挫折。

途中のコンビニであったか~いお茶を飲み、体を動かす。


当初の予定は、尻屋崎に行ってから、時間見て恐山、そんで薬研でキャンプ。

しかし、温泉でゆっくりしちゃったから、尻屋崎は明日にして、恐山を通って薬研まで一気に行く事にした。

むつ市にネットカフェがあれば泊まりたかったけど、私のお得意サイトには載ってなかった。

あんまり寒いし、天気が悪くて不安な空色だから、ホテルとかに泊まっちゃおうかとも目論んだ。

しかし、しかし…。

まあ、まずは薬研に向かってみよう。

コンビニからは、自分にムチ打って休まず走る。

寒い~ひ~!!!

ジャケットくらはい…。

むつ市に着いても何にも寄らず、恐山方面へ。

山の中は霧が満ちて真っ白。

次第に、お自蔵さんがたくさん現れ出す。

霊場に入った。

霧で宇曽利山湖の周りは何も見えない。

いたこの看板。硫黄の匂いが立ち込める。
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川に流れ込んでいるようで、水がソーダ色。

ソーダ色の三途の川!!
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怖くて渡れません。

三途の手前に留まる。


温泉のある所の川は不思議な色になる。

ここも、不思議な色。

周りの荒涼な景色と裏腹に、爽やかな水色。
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その川を後ろに見送りながら、薬研へ。

また白く包まれる。

霊場の近くだからか、精霊が出てきそうに思う。

幻想的。

昨日の国道よりずっと、幻想的。

峠は狭く、曲がり曲がっていたけど、そんなのは平気。

この寒さに比べたら。

でも、あまりに人気が無くて、違う世界に迷い込んだかと思った。

『キャンプ場』と言う、人の気配が恋しくなった。