晴天。
青過ぎる空。
今日はまず本州最東端へ。
いつになく晴れ渡る空。
降り注ぐ陽射しに照らされた三陸は、胸を締め付けた。
複雑な海岸線に続く海は、豊かな恩恵を含み深く青い。
萌ゆる緑の山々が世界を囲う。
素晴らしい。岩手に生まれ育った事が誇らしい。
最東端のとどヶ崎へ向かう分かれ道から、岬特有のぐねぐね。
やっぱり上達した!
もちろんヒヤっとする事は多々あれど、相棒との一体感がある。
多分アクセルワークが上達したのだと思う。
相棒が、本当に『相棒』になった!!
いやっほー!!
今までで最長のグネグネも、平気でクリア。
そして、何だか特別な予感のする天気…。
まず見つけたのは最東端のキャンプ場。
ホントはここでキャンプする気だった。
様子を見たら、かなりの人出。
サイトはふさふさの草。
ん~、いつかここでしてみよう。
そのすぐ先から、とどヶ崎への遊歩道。
遊歩道も最長で4Kmある。
いざ!!
初めはきつい上り坂。グングン登ると、エメラルドの海が。
そして、延々続く遊歩道…。
7月なのに、まだ若い葉色の木々の後ろには、くっきりと空の青、海の青。
気温は高いはずなのに、涼しい。
しかしまあ、例のごとく、景色を見る余裕なんて消え果てて、行のように黙々と歩く。
疲れたと思ってはいけない。速度を緩めてはいけない。進めなくなるぞ…。
『後3㎞』
うそ、まだそんなに…?
それを繰り返し、ついについに本州の突端3ヵ所目、とどヶ崎到着!!
いえ~!!!
喜びもひとしお!!
最東端の灯台には登れるようになっていたので、足に鞭打って挑戦。
果て。
青い青い果て。
巨大な岩が広がって、その大きさを把握出来ない。
この特別な景色を、特別な陽射しで見れた事を感謝します。
最東端の証を貰いに宮古駅へ向かう。
宮古市は、盛岡から106号線一本で来れる街。
ツーリングでも来た事があった。
見た事のある交差点、『盛岡まで98㎞』の青看板。
何より、聞きなれた懐かしい東北弁。
はぁあ…ただいま…
ようやく実感してきた。
そして、今日の約束を果たしに、さらに北上をする。