松島の展望台から、45号線にで出ると、行列。
料理長が、客が減ったと言っていたけど、十分居るじゃん!!
成長の証、すり抜けで、ぐいぐい距離を稼ぐ。
本当に余裕が無くなってしまったから、岩手まで、とにかく走り続けよう。
松島から、石巻を越えると、本当に車通りが少なくなる。
道の駅上品の郷にて上品に休憩。
ついでに昼飯。
すると雨が降り出したから、上品に雨宿り。
雨が弱くなったから、出発。
弱くなったと思ったけど、気のせいだった。
ビチビチと雨に打たれ、蒸された汗と、雨が入り乱れ、大変不愉快なカッパ内。
しかし、SさんのNさんへの突っ込みなんかを思い出し笑いしながら、ニタニタと走った。
そして、ついに、『岩手県』の看板が。
「あ~、帰ってきたー。」
全然違和感無く、ただいまーとは思ったけど、普通だった。
懐かしいとか、終わっちゃうとか、本当に思わなかった。
実感ないのかな。いや、あるな。分かんない。
けれど、一年ぶりの岩手に居るって言うのは、底の何かがざわめいた。
ので、道の駅高田松原で、意味も無く休憩してみた。
私の、荷物のもっさり乗った相棒に足を止める人は居るけど、もう「岩手からか!」とは言われない。
言われない今の方が違和感。
缶コーヒーをグビ飲みしてまた走り出す。
程なく、大船渡に入った。
大船渡は、幼稚園から、小4まで住んでいた。
高田松原や碁石海岸、浄土ヶ浜に行かなくても、見たい所があった。
小さい頃に、住んでいた家、よく行っていた公園、小学校…。
まずは、45号線沿いにあった、お家。
その当時のまま、古くなった元住まい。
そして、毎日の様に行っていた『台町公園』
この公園の名前の入った岩、こんなに小さかったんだ。
昔は、これに上るのが大冒険だったのに、今じゃヒョイ。
これに乗って、よくグルグルして気持ち悪くなってたなあ。
もう小さくて、中に潜るのも大変!
覚えてはいるけど、全然現実感が無い。
小学校も行ってみた。
小さかった。
学校の近くの公園も覚えていたけど、まるで、夢の中を歩いてるみたいに現実感が無かった。
人の記憶って曖昧だけど、忘れないことは確かにある。
でも、やっぱり生き物は『今』のモノで、懐かしむというのは、一時の贅沢。
懐かしいような、夢の中を散策したような、昔過ぎて現実感の無い大船渡。