この辺のキャンプ場はめちゃ高い。民宿バリ。
せっかく晴れたのだから、キャンプがしたいが…。
ここの道の駅に泊まれるかな…と、辺りを見て回るが、フェリーターミナルが近く、人も多いからやめた。
北上を始め、10㎞ほど先に、新しく道の駅が出来ていた。
営業時間はもう終わっている。
ここ、イケるか!?
しかし、道の駅の施設奥、ビーチ沿いには300mはあろうかという駐車場に、びっちり車が止まってる。
多すぎだろ!
どうやら、サーファーや、バーベキューグループが集まっている様子。
ビーチにあずまやがいくつかあり、砂浜の手前は広い芝生。トイレもある。
ここがキャンプ場なら、諸手を挙げて喜ぶ。
しかし…
頭の中で、会話が始まった。
白ちん「人が多すぎるよ!怖いと思うならやめたほうがいいよ。」
黒ちん「でもタダだぞ。しかもフカフカの芝生。逃す手はないって!」
白ちん「やっぱり怖い物は怖い。テント張ってから追い出されても困るし、めんどくさいじゃない。」
黒ちん「こんないいとこ、旅人なら大喜びで泊まるぞ。所詮お前は意気地なしだ。」
白ちん「…」
黒ちん「一度泊まったら、平気になるかもしれないだろう?何事も経験だって!」
私は、空を見ていた。
ああ、日が暮れる…。
黒ちん「ほら、何ならトイレもいいらしいぞ!遅い時間なら来ないらしいからな。」
白ちん「もし来た時、どーすんのさ。」
黒ちん「来ないって!」
白ちん「来るかもしれないじゃん!」
う、う、う、うううう。う~~~!!
私はバイクに飛び乗った。
黒ちん「あ~あ、やっぱりな。」
いいだもん。寝ていいってはっきりしてるところじゃないと、不安なんだもん。
結局、豊橋のネットカフェに泊まる事にした。
アジサイ満開綺麗だな。街路樹は、南国そのものだ。
一つの事に囚われる私の頭の中では、まだ会話が続いていた。
「道の駅に泊まった時さ…」「道の駅のトイレでブッキングしたんだ」「道の駅の方が怖くない」
今までに出会った旅人たちの声がする。
でも、やっぱり出来ない。
いっそ道の駅泊を経験しないで日本一周しても面白いかもね!
マンガと私は切り離せないし、私らしい。
でも少し、情けない気持ちでへこんでしまったから、なぐさめにジョイフルでコーンドリアを食べた。
¥299.
やっす!!久しぶりのファミレスに、ちょっとご機嫌になった。
よしよし、じゃあもうめげないのよ。
明日は、スペシャルな事が待ってるんだから!