一番の栄養

キャンプ場に戻り、支度をして向かったのは、温泉。

やはり一日の締めはお風呂でしょう。

おじちゃんに聞いた弘法湯へ行く事にした。


弘法湯の手前には、橋杭岩が列なっていた。

一列にビシーっと並ぶ岩。

何と巨大で不思議な光景か。

崩れ落ちた跡があるから、きっと昔はほんとに橋みたいに綱がっていたんじゃないかな。


弘法湯は、とても小さな温泉。

浴室が2つあって、自宅ぐらいのサイズ。


<先客のおばちゃんに、海が見れる方を教えてもらって、一人で伸び伸び入る。

お湯は無色透明でサラサラ。

でも、温泉のいい匂いがする。

割と温めだなぁ。
とじっくり浸かっていたら、汗が吹き出してきた。

さらにどんどん暑く。

上がると、拭いても拭いても汗がとどまることを知らなかった。

脱衣所から出たら、さっきの先客のおばちゃんと、温泉のおばちゃんが、
「ちょっと涼んで行って～。」と、休ませてくれた。

バイクで来たの？と聞かれたから、日本一周中である事を話したら、まるで親の様に心配してくれてる。

おばちゃん達のあったかい言葉が、心をほかほか湯上がりにしてくれた。

弘法湯はホントは冷泉で、飲むと胃腸に良いからとペットボトルに持たせてくれて、
温泉の隣にある弘法大師のお宮に拝んで行きなさい。と、本当に気にかけてくれていた。


あー。ほんとに何てあったかい。

幸せだよ。