姫路城の迷宮を脱出して、姫路市街の迷宮に迷い込む。
でえーい!ここはどこだ!!
キャンプ場に、早く行きたいのに…。
地図見てもさっぱり分からないから、ガソリン入れるついでに道を聞くと、すぐ近くだった。
良かった!
すたこらキャンプ場へ。
こんなに市街地に近いのに、とても綺麗な渓流。
大事にされているんだ。
キャンプ場に到着して、まず受付へ。
「利用される場合は必ず連絡してください。」の看板。
ケータイを取り出すと、圏外…。
どのようにして連絡しろと…?
こっそり張っちゃおうかな。と、サイトを見に行くと、かなり上に登らなきゃ無い。
うーむ…
「ぶーーーーん」「ぶーーん」「ぶぶーーーん」
あー!うるさい!!と振り返った。
「ぎゃあああーーーーーー!!!!!」
虫のハリケーンが起こっている!!!
走ってバイクに戻ると、相棒にまでハリケーン発生!
相棒に飛び乗って逃げ出した。
市街地に戻って、コンビニで地図を見る。
明日は大阪を抜けたいし、有馬温泉にも行きたいから、もう少し進んでみよう。
また迷宮入り。
だから、ここはどこなのよ!!
車は意地悪だし、道も複雑だしで、イライラしてきた。
何度も地図を確認しながら、有馬方面に向かう県道に乗れたのに、また迷宮。
真っ暗になった道で、街灯を頼りに半泣きで地図を見ていたら、
「どこまで行くの?」と車から若いお兄ちゃんが声をかけてくれた。
「温泉…有馬温泉まで…」
「じゃあここまっすぐで行けるよ!」
ふおおっありがどうございばず~~!
車が意地悪なんて思っててごめんなさい~!
その後、何度か間違えはしたものの、ちゃんと有馬温泉に到着。
しかし時刻は21時。
風呂、開いてるか?
お目当ての『金の湯』にアタック。
のれんが出てない…入り口真っ暗…。
でも22時までって書いてるのに。
その横に定休日が『9日』とでかでかと書いてあった。
なぜピンポイントで今日なのだ!!
仕方ないから、手湯だけ触る。
こうなったら『銀の湯』だ!でもその前に、電話して聞いてみよう。
もう終わりだってさ……
なんてこった。温泉街に来て、湯に浸かれないとは。
足がむくんでるし、肩こりも酷いから温泉入りたかったのに。
でももうタイムアウト。
今夜の寝床のネットカフェに、ゴリゴリの体を引きずり入る。
明日、また行けばいいさ…。