想像を裏切らず、とてもキツイ帰り道。

ゼーゼーと息が上がる。

いい運動になるわ。


バイクに着いて一休みしてたら、便意を催した。

トイレトイレ…って、ぼっとんかぁ!

普段ならまるで気にしないけど、(物落としそうで怖いけど。)今日はちょっと…。

道の駅に行こう。


この判断は大間違い。

意外と近いと何故か勘違いしていた。

しかも、道を間違えタイムロス。

私は、便意の虜だった。

道の駅瀬戸町農業公園に着いて、すっきりしてから地図を開き、愕然とした。

見たかった所と、目星付けてたキャンプ場を通りすぎている!!

しばし悩んだ。

しかし、私の都合のいい頭は、「通りすぎたって事は、行くなって事だ!」と、めんどくさいを書き換えた。

しかし、もう夕方。

今日はどこで寝ようかな…。

ひとまず、半島を脱出しよう!

そうすれば道も開けるさ!

と安易に走り出した。


すっきりしたおかげで、景色を眺めながら走れた。

入り組んでいる為か、ひどく穏やかな海は、潮の流れによっては、鏡のように山や船を映し出していた。

まさに凪。


半島をぬけ、国道直進。

海沿いを走りたかったけど、ツーリングマッブルに『ブラインドコーナー多い』とあり、テク無しへたれはやめといた。

国道はなかなか混んでいて、思うように進まない。

焦ってきた。

大きな通りに差し掛かったから、パチンコ屋の駐車場で地図を見てみた。

すると、もう少し行けば、キャンプ場がある!

しかもユースもある!

よし、そっちに向かおう!

いざ、目指すは大洲市街地。

助かった。

そして、市街地に入り、キャンプ場の入口案内を発見した。

『オートキャンプ場』

嫌な予感がする。

向かって行くと、冨士山公園に着く。

はり?何か違うぞ…入園6:30までって書いてる。

園内の地図を見たら、通り越していた。

日が暮れちゃう!

急いで向かうと、看板に、『ここは有料です』とある。

やっぱり嫌な予感。

まず行ってみよう。

管理小屋には、誰も居なくて、「6時過ぎに戻ります」と書き置きがあった。

今6時過ぎなんだが…。

10分程で帰って来たが、予感的中。

「1泊¥2200」の衝撃!
そりゃ無理だ…。

ならユース?もっと高い。

地図を見て、悩む。悩みまくる。

すると、管理人さんが、「バイク一台だし、デイキャンプって事にして半額でいいよ!」
と、神様のごとき判断をしてくれた。

半額だって高いけど、今から動いて探すのはおっくうだ。


四国は、お遍路さんが多いから、公園や道の駅で野宿するのも平気だと言う。

でも、極端に臆病な私にはとても無理。

キャンプ場ですらビクビクなのに、その辺で寝るなんて…。

そのうち、必要にかられて平気になるかな…と旅に出た頃は思ってたけど、
どうやらそんな事にはならない予感。

でも、無理に怖い思いするより、安心する所で寝よ!

と、びしゃびしゃのテントを張ったのでした。