快調に走る。

小雨なんか屁でも無いぜ。

えっと、10号に乗ってればいいんだよねー。

山間の道には線路が並走。

何かこういう線路久しぶりに見たなー。

こんな、何でもないけど、懐かしさを感じる道を、みんなに見せたい。


トイレ休憩にコンビニに寄る。

一応地図確認。

あれ?今どこ?もしや間違ってるんじゃ…

ちょうどそのとき、ビックスクーターに乗ったおじさま2人が隣に停まった。

「あの~、すいません。ここどこですか?」と地図を広げる。

指差された場所は、完全に間違っていた。

半島を通りたかったのに、ショートカットしてる。

「戻るしかないね!」

やはり。

しばし話し込む。

大分市の方々ですが、別府の町湯は熱くて入りきらんそう。

やっぱそうですよね!あれ、普通では無いですよね!

話してる間中ずっとニコニコしてて、手を振ってお見送りしてくれた。

間違ったけど、良かった。


来た道を戻り、教えてもらった近道に入る。

後はこの道に乗ってれば…て、お目当ての213号の矢印が中途半端なトコに出てる。

行ってみよ。

これが大正解!すぐに国道に出れた。

よーし、もう安心。

しばらく走ると海に出た。

そうだよね。半島通るなら海沿いじゃなきゃおかしいのに、思いっきり山間だったもんね。


しばらく行くと、左手に城が見えた。

行ってみよう!

杵築城。
よぅそろお-Image296.jpg


敷地内にはたくさんの石造が並ぶ。

かなり古い物らしく、落ちたのか始めからか、首のないお地蔵様や仏様の像があった。

ちょっと怖かった。

よぅそろお-Image294.jpg

城に入る。

小さめの城だから、松本城みたいに昔のままかと期待したけど、綺麗に整備されて展示場になってた。

鎧が触れる!

ちょっと持ち上げてみたら、ズッシリと重い。

こんなの全身に纏って戦ってたのか!タフネス!

色んなデザインの矢尻もあったけど、これが刺さったら…と思うと、空恐ろしくなった。

最上階は風がビュービューでひどく寒い。高いしさっさと退散っ。

さあ、バイクに。

ありゃ、ここどこ?

戻って戻って、またしても素通りしてたんかい!と突っ込む。

寒かった体はホカホカ。

走り出しにはちょうどいい体温だ。