何で知らなかったの?
と、マジに聞かれるほど有名な大観望。
もしかしたら、往路で来たかも…と思ったが、到着してみて、来てない!と自覚した。
スリーピングブッダがくっきり見える。
阿蘇の町は火口に出来ていると初めて知った。
美しい…。
もう、会話はいらない。
ただ並んで座り、眺める事が、最高の贅沢。
ひたすらにたたずむ。
どれくらいの時間が通過したか分からない。
寒くなってきて、そろそろ行こうか…と、駐車場まで下ったら、夕日が沈みそうだった。
もったいない。
駐車場から、沈んで行く太陽を見ていた。
ふと、HGさんが、
「こんな景色見てしまうと、社会復帰出来ない…。」と呟いた。
私も、同感だった。
むしろ、社会復帰がすごく小さな物に思えてしまう。
太陽はみるみる沈み、山の中に隠れた。
「また明日。」
日が暮れると一気に冷え込む。
みんな着れる物全てを着込み、走り出した。
空はどんどん赤く染まり、阿蘇の山や丘は夕焼け色に照らし出された。
その中を、2台のバイクが駆ける…。
なんてドラマチック。
特別な刹那の時間。
ライダーハウスに戻ると、今日の夕食が待っていた。
今日は焼肉!!
しかも、みんなでお店に食べに行く。
じゃけんさん(ライダーハウスオーナー)の車に5人で乗り込み、地元の人しか分からないであろう焼肉屋へ。
看板には『彦しゃん』
阿蘇は、『彦』が多い。
意味があるみたいだけど、うっかり聞かなかった。
まず店に着いてした事は、じゃんけん。
ハンドルキーパーを決めるのだ。
みんな飲みたい!
これは真剣勝負!
「じゃんけんポン!!」
いよっしゃー!!!!
負けたのは、誰より自信満々だったじゃけんさん。
イエーィ!イエーィ!!
と、へこむじゃけんさんを尻目にハイタッチ☆
ウッキウキでお店に突入ー。
昔っからあるであろうこの店のメニューは内臓ばかり。
何故かドリンクメニューの中に『カルービ』と…
後で付け足した感、丸出し。
しかも、『心臓』が『心蔵』になっている。
お店のおじちゃんばあちゃんも、やる気なし。
この店面白ー!!!
ホルモンにタンにレバーに『心蔵』。そしてビール!
乾杯!!
焼肉なんて久しぶり!
まさか旅の最中に食べれるなんて思わなかったわ。
まあ、内臓ですけど。
飲んで食べて、じゃけんさん以外はほろ酔いでいい感じ。
ライダーハウスに帰っても、宴会は続く…。
私、確実に飲みすぎている!