ただ来た道を戻るのもつまらないから、池田湖を見ながら鹿児島市に向かうことにした。
車通りの少ない、田舎道。
こういう道、大好き。
傾いてきた陽射しが、陰と陽をくっきりと分けて、山の凹凸を浮かび上がらせている。
しばらく行くと、左手に湖が見えてきた。
ドライブインみたいな所の駐車場には、こ、これは、『いっしー』と呼ぶべきか・・・
湖を見ている様は何となく寂しげ。帰りたいんじゃ・・・?
湖畔に行ってみたら、お花が咲き乱れていた!
何か何か、すっごくかわいい!小ぶりな花!
波の立たない湖の凪は、山の木々を写してて、観光客がたくさん居るのに、何とも静寂な雰囲気だった。
鹿児島市目指していざ行かん!!
国道に戻ったら、渋滞。
沖縄で自分のものにしたすり抜け。こいつを使ってやろう。
が、知らない道って、すり抜けするの、怖いんだね。
ちょいちょいすり抜けて、ちょいちょい並ぶ。
すすまな~い!!
クラッチを握る左手が、グダグダになってきた。
そんなうんざりする渋滞中に、私を楽しませてくれたのが、桜島。
徐々に近づいて、大きくはっきり見えてきた。
1時間ほどの渋滞も、市内に入ると車線が増えて、だいぶ解消。
もう疲れたから、桜島フェリーに乗って行こう。
フェリー乗り場をうっすら覚えていた自分に拍手!
迷わずにフェリーに搭乗。
どんどん桜島!ずんずん桜島!
力強い、生々しい姿、まだ煙を吐いている。
お久しぶりです。また会うとは、思いませんで・・・。
フェリーを降りて、走り出すと、見覚えのある景色。
うわあ、こんなにすごかったっけ!?
右手に溶岩の奇岩がゴロゴロと転がって、左手に港の営みが見える。
ちょうど夕焼けの頃。
ピンク色に染まった桜島。ピンクでも、力強い。
「こんなに遠かったっけ?」と不安になりながら、ライダーハウスに向かう。
無事に着いた頃には、太陽はもう居なかった。
バイクを停めると、次々に人が出てくる。
やっぱりゴールデンウィークだから、混んでるんだ。
そして、リーダーが出てきた。
「じゃあまず荷物を置いて・・・」
やっぱり覚えてないか、とヘルメットを脱いだ。すると、
「おお!お久しぶりです!」
やった!覚えてた!!うれしい~☆
荷物を置いて、一段落したら、宿泊のライダーさん2人と、近くの温泉へ。
本日2度目~~!!清潔な私☆
帰ると宴。
夕飯のカレーをみんなで食べながら、乾杯!!
初対面でも、年上でも年下でも、分け隔てないのが、旅ライダーの良いところ。
あっという間に盛り上がる。
いやしかし、今夜は坊主率高いわー。
ドンチャンドンチャン
夜は更ける。