像の写真を送ろうとしたら、ちょうど姉からメールがきた。

「ちゃんと節酒してる?控えれる時には控えてね。
私も控えてる。」

てな内容。

うーん、朝一番にする話しではないなぁ。

返信のついでに、写真を送って、回してもらおう。

島の事を知りたかったから、伊仙町立歴史資料館に行った。

しかし、島の歴史というより、生物や出土した土器や人骨、戦艦大和の展示が主だった。

大和は、世界最強でありながら、何をする間もなく撃沈された。

共に出陣した10隻の戦艦のうち、6隻と共に。

3000人以上の死者だった。

慰霊碑にあった『世界人類の平和を祈って』の文字を思い出した。

戦争は終わったよ。

どうか、安らかに。


島の半分以上をすでに回ってしまっていた。

喜念浜に再び立ち寄った。

リーフが波を遮って、波打際は穏やかに凪いている。

明るいエメラルドブルーの海。

半年以上、こんな海を見てきた。

もしかしたら、ここで最後かもしれない。

見慣れてしまうほどに『当たり前』に側にあった珊瑚礁、真っ白い砂浜、東シナ海。

慣れてしまっても、美しさは色あせなかった。

さよならかな…と思うと、海の側からなかなか離れられなかった。



ググ~~~(腹の虫)



行こ。

亀津市街に再び戻ってきた。

何か食べようと、市内を走っていたら、車のたくさん停まってる中華飯店が。

地元の人が集まるならおいしいはず!

店は混んでて相席になった。

久しぶりに味噌ラーメン食べよう!

よぅそろお-Image107.jpg

出て来たのはシンプルイズベスト!

うまい!!


じゃあ、後一つ、慰霊塔を見に行こう。

港から程近い『なごみの丘』に富山丸慰霊塔がある。

ここでもまた、3700人もの死者が出た。

富山丸は戦艦ではなく輸送船だった。

潜水艦の攻撃で、撃沈されたそうだ。

おびただしい数の戦没者の名前が、石碑に刻まれていた。

よぅそろお-Image108.jpg

私の中で、エメラルドブルーの海を見ると、どうしても戦争が頭に浮かぶのは、
きっと唯一の地上戦だった沖縄に始まり、沖縄に向かう戦艦、特攻隊が、散って行った海だと知ったから。

ある意味、真っ白だった私の戦争の知識は、現地に行く事で、色が着いてきた。

まだまだ白いキャンパスだけど、今はそれでいいと思う。

もっとたくさん見てから、勉強して色をつけよう。


さて、どうしようかな。

まだ時間はある。

取り合えずどこかに…とバイクに跨がった時だった。

「旅人?岩手から?
女の人か!」


車から声をかけられた。

これが、私の島巡りを締めくくるに相応しい、出会いだった。