キャンプ場へは、山を越えて行く。
そう、山があるのだ。
沖縄、与論、沖永良部と、山らしい山にはとんとお目にかかっていなかった。
私は山の麓で育ったから、山が恋しかった。
数ヶ月ぶりに見る山は、とても威圧感があるのに、とても穏やか。
亜熱帯植物だけじゃなく、松もたくさん生えていて、懐かしくてキュンとした。
分かれ道、信号待ちをしていたら、車からおばちゃんに声をかけられた。
「どこに行くの?」
「ビーチのキャンプ場です。」
「んじゃ、こっちであってるよ~。岩手からなんてスゴイ!気をつけて楽しんでね!!」
やさしい…胸がほんわか。
程なく、キャンプ場のあるビーチの看板が見えた。
一人かなーやだなーと見ると、たくさんテントある!
わー心強い!!
いそいそとテントを張る。
先客さんがいて、声をかけるか迷ったけど、止めた。
しゃべんなきゃ、私は男だ。
さて、まだ日が高いから、風呂だ!
サンセットリゾートホテルには日帰り湯があるとツーリングマップルに載ってたから、向かってみる事にした。
地図を見て、山道をあえて選んだ。
久しぶりの峠はやっぱり怖い。
まったく上達してないじゃないか!
でも、木々が切れた一瞬、里が見えると、「これだよ!」と、山を走る楽しさを思い出した。
受け入れてはくれないけど、許容はしてくれる感じ。
なつかしさで胸がいっぱいになった。
ホテルに着き、さっさと風呂へ。
開放的な浴場には、露天風呂があって、『サンセットリゾート』の名に恥じぬオーシャンビュー。
まだ日が高いからだけど、確実に露天風呂から夕日が見れる。
闘牛で土埃を浴びてザラザラだった体を洗い、湯舟に浸かると、体がずっしりと重くなった。
あ~~気持ち良かった…。
洗い場でいきなり「沖永良部から来たでしょ?フェリー一緒だったんだよ!」と声をかけてきた女性、
上がって、一休みしてから行こうとしたら、また会った。
旦那さんも一緒で、沖永良部の観光のお仕事してる方だそうで、「是非また沖永良部に来てください!!」
と名刺をくれた。
また行くときには、連絡させてもらいますよ♪
そして、バーベキューに誘って頂いたんだけど、場所が、最初に行った喜念浜。
遠すぎます~。お気持ちだけ有り難く頂きますね!
バイバイして、帰る前に水を買いたかった私の目に飛び込んできたのは『エブリワン』
懐かしい!奄美大島で良く行ったよ~!
ここの所、コンビニらしいコンビニに会わなかったから飛び込んだ。
ああ、コンビニ~☆雑誌もある~☆
現代っ子にはたまらない空間。
堪能~♪
テントに帰って、久々に米を炊いてみた。
へへんっ余裕だぜ☆と思ってたけど、べしゃべしゃな上に多かった。
沖縄でゲットしたボンカレーをかけて、何とか完食。
あー苦し。
さっさと寝よう。
ハブも夜行性と言うしね。