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ただひたすらに青い海と、珊瑚の岩礁が織り成す崇高な景色を眺めながら走っていたら、頭の中を、色んな思いが駆け巡った。

私がこうして、特別な景色を見れて、肌で感じることが出来ているのは、
私が頑張ったからじゃなく、家族が、見守ってくれているから。

そして、暖かく応援してくれてる友人達、

見ず知らずから、出会い、縁となった人達。

『一人旅』なのに、一人じゃない。

夜、「たった一人」と淋しく感じるのは、繋がってる人達を恋しく思うからなんだ。

走りながら、今の奇跡に泣きそうになった。



海沿いを走っていたら、『伊延港→』『西郷隆盛上陸の地』と看板が出ていた。

寄ってみよう。

西郷どんの上陸の地が見たかったのだけど、港に入り込んでしまった。

あれ?と辺りを見回すと、どーも見覚えがある。

ここ、上陸した港だー。

んー?たしかに和泊港に見覚えは無かったけど、チケットは和泊行きだったよな…。

ま、いいか。

港の横には公園があった。

きっとここは西郷どん公園に違いない!

公園に入ると、奥にテント発見!!

手前にはバイク!

旅ライダーだ!!!

こっそり近づいてナンバーを見たら、宮城ナンバー。

絶対日本一周だ!!

声をかけようかと思ったけど、テントの中には声かけずらい。

しばし、出てこないかな~と周りをうろついてみたけど、不審がってたら可哀相だから退散した。

西郷どんは見つからなかった。

諦めて出発直後、右手に発見!

ここかいっ!!見つかってスッキリ☆

再びバイクを走らせる。

今度は『世之主の墓』

これも見つけられずスルーしてたから、行ってみよう。

今度は、お墓のある公園まで行き着いたから、行けそう!

公園の地図をよーく見て、さらに進む。

怪しげな階段発見。

きっとここだわ。とバイクを停めたら、あわや倒しそうに…!

ぐぎいいい…っ

渾身の力で立て直す。
重いっ!

階段は途中で無くなっていた。

そして上の方に鳥居が見えたが、鳥居までの道は草ボウボウ獣道のようで、墓に向かっている事もあり、薄気味悪かった。

硬直、後、退散。

世之主さんだって、どこの馬の骨とも男か女かすら分からない人に来てほしくないよね!
とごまかす。

知名に向かいたかったのだけど、自分がどっちから来たか忘れる。

何度かUターンしつつ、無事知名へ。

コンビニっぽい店でパンを買い、街を通り抜け、和泊港へ。

混んでるかもしれないから、早めに行っておこう。

港にバイクを停めたら、隣に居た軽トラのおじいが「船は伊延から!」

な、なにい!?やっぱりか!!

伊延に逆戻り。

チケットを買う所が分からなくて、事務所みたいなとこに聞くと、「船来てから売るよ。じゃなきゃ和泊で売ってる。」

なぁにいいい!?

また逆戻りはイヤっ!!

早めに買いたかったけど、船を待つ事にする。


旅人のいる公園にて、期待しながら待機中~