うつらうつらと寝たり起きたり…。
ようやくちゃんと寝付いたのは、3時過ぎ。
朝日で照らされて、テント内が暑くて起きた。
テントを開けると、それはそれは清々しい。
今日はゲストハウスに泊まろうと思ったけど、もう一泊、キャンプしてみることにした。
自分に厳しくいってみよう!
海の近くだから、ビーチ客様にシャワーがあった。
借りよ。
シャワールームに行き、服を脱いで、蛇口を捻ってから気付く。
水しか出ないじゃん…。
しかし、もうで後戻りはできぬ!
修業ー!!!
ヒーーー!!!!!
しっ心臓がーー!!!
3分で上がる。
浴びてられるかぁ!
朝のコーヒー飲んで、お外で歯磨き。
うーんっ爽やか☆
じゃ、とりあえず出発しよう!
海沿いを南下して、まずはウジジ浜へ。
台風で漂着した船の船員を島民が助けた…という浜。
奇岩はまるで絵でも見てるかのように静かに佇んでいた。
沖永良部の島民の温かさが残る浜。
そのまま進んで、次は屋子母ビーチへ。
砂浜初めて見たけど、珊瑚がたくさん落ちていて、真っ白い南国のビーチ!
浅瀬は、コバルトブルーをそのまま水で薄めたように淡い水色だった。
ああ、綺麗だ…。
しばらく海を眺めてたそがれる。
ビーチからバイクに戻ると、側にあるお墓の手入れに来ていたおじいに話し掛けられた。
「どっから?泳ぎに来たの?」
「岩手から。まだ寒くて泳げないよ~」
交わした言葉はこれだけ。
なのに、ほんわかした暖かさが伝わった。
沖永良部のお墓は、琉球と大和半分ずつ混ざっているような感じ。
畑の中の道を通り、田皆岬を目指す。
一面に広がる畑は、こんな小さな島なのに、とても大きく感じた。
北海道を思い出す。
畑の匂いを嗅ぐと、懐かしくて、ちょっと切なくなった。
右手に、白い灯台が見えた。
あそこだ!
灯台を見ながら田皆岬に向かう。