何かいやだったキャンプ場を出発して、とりあえず、観光マップに載っているキャンプ場を目指す。
近いのは山にあるトコ。
向かってみたが、あれ、自衛隊駐屯地。
進んで進んで、あれ、山降りちゃったぞ。
うーむ…やっぱり海の側にしろって事か?
しかし、遠いんだよな。
走りながら、与論は、沖縄の延長だったのかも…とぼんやり考えてた。
日が暮れて来て、心細さを感じ始めていたから。
宿泊もゲストハウスだったし、つねに人がいた。
少しだけ広い沖永良部は、与論の人達ほど、人懐こくない。
話しかければにこやかで、優しくしてくれるけど、話しかけてはこない。
『たった一人』という久しぶりの感覚は、旅を忘れていた私に、鋭く突き刺さった。
走りながら、一応ビジネスホテルもチェック。
『一泊二食付き¥3150』の看板発見。
最悪、ここに泊まろう~。デヘヘ。
何とか海沿いのキャンプ場に到着したけど、サイトが見つからない。
隣のユリ畑にいたおばあに教えてもらった。
「一人?すごいねぇ。怖くないの?」
「怖いですよ~」
「この島では悪い事する人いないから、大丈夫だよー」
わあ!安心!
久しぶりのテント設営。
要領忘れてて、手間取る。
時間かかったー。
で、わ!久々のキャンプそーめん~♪
そういえば、HNさんの弁当以外食べて無いから腹ぺこ。
でも、こんな時に役立つのが、蓄積脂肪☆
沖縄グータラ生活で蓄えた脂肪は、在庫はたんまりさ。
クッカーから直接食べるそーめんは、猿宅で食べてたのとは違うものだった。
食後は早々と寝れる体制に持って行く。
暗くなると、やはり不安感にさいなまれる。
文明が恋しい…。
風が強くて、テントはバサバサ揺れていた。
いつか、たった一人の野宿でも、怯える事なく過ごせるようになるのかな…。
人に囲まれていた今までと、まるで正反対の夜、
胸を焦がした『旅』が、今ここにある。