「佳ちゃん、9時になるよー」
Aちゃんの声。
あー、ありがと……
「佳ちゃん、9時だよ!」
はっ!二度寝してたー!!
ありがとう!!
朝に弱い私。
二人に起こして貰っていた。
それというのも、船出港前に、HNさんと、島巡りをする事になっていたからだ。
モタモタと支度してたら、バギーで颯爽と登場!
かっこいいー!!
しかも、ご飯まで作ってくれてた☆
入れ違いで、Aちゃんが出掛けてしまってたから、TKさんと3人で朝食。
夕べのあのヘベレケの状態で、米を研いでいたそうな。
すごい!私なんか、帰ってすぐにバタンキューだったのに!
そして、私の大好きなポーク卵と、大好きなみそ汁。
はぅん…とーとぅがなし☆
縁側でゆったりご飯。
そして、バギーに興味津々のTKさんが、少年の顔でバギーに跨がっている。
のんびりしてたら、時間はグイグイ無くなっていた。
いかん。出発!
バギーとのツーリングなんて初めてだ~!
まずは、私が発見出来なかった裏観光スポットへ。
やっぱり場所は合ってたが、なんと、無くなってしまってた!
にぁー!残念だー!!
仕方ないから、今度は名物ばーちゃんのとこに連れてってもらう。
昨日も来た、百合ヶ浜のビーチ。
売店にはかわいいおばあ。
いも貝と、宮古島と与論にしかないという海藻を出してくれた。
海を見ながら並んで食べる。
HNさんは、旅人が大好きで、ちょくちょくお世話してるんだそう。
とてもありがたい事。
島の人と触れ合えるのが、1番の思い出になるんだから。
実際、与論がとても特別な島になったよ。
時間が迫って来たから、いも貝を平らげて愛車に跨がる。
ごちそうさまでした!おいしかったー♪
細かくて、観光マップにも載ってない所も何ヵ所か見せてもらったのに、
裏観光スポットが無くなってた事や、草ボウボウで先に入れなかった事で、「グダグダ…ごめんね。」と謝られてしまった。
じゅうぶんっす!!満足!!
宿に帰ったら、また少年の顔のTKさんがバギーに乗る。
お父さんから、少年に逆戻り。
宿の前でおしゃべりしたり撮影会をしてたら、楽しくて時間を忘れてた。
時計見て焦る!!
急げ~!!
みんな港までお見送りしてくれた。
港でまた撮影会☆
アホほど写真を撮ってたら、Dさんも駆け付けてくれた!
うわ~…う、嬉しい…。
みんなと握手して、お別れ。
別れ際、Dさんから絵葉書と、Aちゃんから『Aメモ』を貰った。
後で、読むね。
じゃあ、またね!!
絶対またね!!
たった数日で、ほんとに気兼ね無く楽しめた、与論での出会い。
「さよならから始まる事もたくさんあるんだよ」
うん。
これは始まりなんだね。
甲板から、みんなに手を振る。
すると4人が横一列に並ぶ。
そして、
「佳さんのー!旅の安全を祈ってー!」
「バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!!」