夕陽が、まるで神聖な儀式のように海に入るのを見届けて、宿に戻る。
日が暮れると、風が冷たくなった。
カップラーメンを流し込んでたら、みんな帰ってきた。
みんなもカップラーメン。
昨日のテレビで見て、おいしそうだったもので、食べたくなっちゃったのだ。
食べ終わってまったりしてたら、今日がKJさんラストナイトだったと気付く。
こりゃいかん!酒だー!!
バイクで茶花までひとっ走り。
与論の地酒を買って帰る。
そして、宿のおじさんがイカのお刺身を差し入れしてくれた♪
ゴージャス☆
とーとぅがなし!!
じゃあ、皆さんカンパーイ!!
もうすっかり打ち解けあった、宿のみんなと飲むのはすごく楽しい♪
『お決まりのー』みたいなのもあって盛り上がる!
ボトルが無くなり、小さいボトルを空けた。
ちょうどおちょこが着いてるボトルだから、献奉しましょう!!
多分最後の献奉。
酔っ払ってて、何をしゃべったか覚えてない…。
だいぶ記憶が霞んでる…。
でも、忘れないのは、みんなで夜空を見た事。
ナイフで切ったように細い上弦の月が、海に光の道を作って、私達を呼んでいるみたいだった。
星は瞬いて、月の明かりに消されそうだったけど、北斗七星ははっきりと浮かび上がってた。
「死兆星は見えないよね!?」
う、うん。多分…
青春の1ページ。
ただ、歳がどんどん重なっていて、朝の目覚めは最悪…。
お酒の抜けが、どんどん悪くなるなあ…。
昼前までダラダラして、KJさんと、近くの洞窟に探検に行った。
洞窟は、真っ白いビーチの奥に、小さく口を空けていた。
結構狭いのかな…と思ったら、中はドーム状に広くなってた。
涼しくて、快適な居住空間!
奥に行くと、波の音すら聞こえない。
これきっと、旅人使ってるぞ…。
洞窟から出ると、暑い!!
海、水温上がったかな?
少し入ってみたら、全然冷たい…。
KJさんは昨日入ったらしいけど、「寒くて楽しくない。」そうだ。
じゃやめとこ。
すぐ近くに『与論駅』があったから行ってみた。
駅がポツン。
なんかシュール!
駅から続く遊歩道を昇って、海を眺める。
私「綺麗ー」
KJさん「いやそんなっ(照)」
お決まりのやり取り。
ここで解散。
じゃ、後ほど空港で…。
晴れ渡った与論の空の下を歩きながら、私も、明日出発する事に決めた。