さて、出発前に…と一服しようとしたら、バイクに乗った男性二人組が、Aちゃん達と話してた。

どうやら彼等も宿にスカウトされたらしいけど、キャンプ決行したらしい。

しかも、感傷に浸っていて気付かなかったけど、同じフェリーだったそう!

そう言えば居たかも!

レストランのおじいも来て、ついおしゃべりしてしまって、時間が過ぎて行く…。

もう行こう!と、支度してたら、男性のKさんが、
「今、知り合った人が案内してくれるって言ってるけど行かない?」

いいんですか?!是非に!!

案内役は若い男の人。

よろしくです!

Kさんもバイクで来ているから、3人でツーリング。

すぐにしゅっぱーつ!!

天気はどんどん良くなって、お日様が顔を出す。気持ちいい~♪

最初にバイクを停めたのは、見晴らしの良い道路。

今日は潮が引いているからと、サザエを取りにみんな海に出ていた。

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それを高いところから観察。

そして、ようやく自己紹介。

案内役はDさん。

2年前から与論に住んでいるそう。

すっかり島人だあね。

海は深くて色鮮やかな青。

島人は共に生きている。

何しろ仕事よりもサザエ取りが優先らしいよ。

だって、仕事はいつでも出来るけど、潮が引くのは今しかないからね!

続いて向かったのは、サザンクロスセンター
の奥の神社
の奥の遊歩道。

ここは気付かなかったわー。

遊歩道には、でっかいヤンバルクイナが沖縄を見つめていた。

国頭村と与論の友好の像なんだそう。

私も友好を込めて、イエーイ☆

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反対側にはお墓があって、古いお墓は壷。

壷の頭が少し出てる感じ。

土葬して、海で洗骨して壷に納めるんだそう。

埋葬の仕方も土地それぞれ。

そして、与論世之主築城時代から使われているという、古い地下湧水、『屋川(ヤゴー)』へ。

一人じゃ見つけられないくらい、奥まった所。

草むらを歩くと、巨大バッタが次々に飛ぶ。

珍しくないんだー!

石階段を下り、懐中電灯で、奥を照らす。

おお!水!ちゃんと水が流れるように道が作ってある!

湧水に触れると、少し温い。

湧水って冷たいイメージがあったけど、地下熱かしら?

下から見る石階段は、しっとりとして、自然と共生していた時代を思わせた。

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「じゃあ次はタイラさん家に行きます!」

へっ!?どちら様!?

言われるがまま、歩いて行くと、古い石垣。

この辺は琉球文化。

ワサワサと繁る亜熱帯植物のアーチをくぐると、古民家が姿を表した。


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まるで時が止まっているようなたたずまい。

縁側に座ると、「お茶ー」って言いたくなるほど落ち着いた。

庭はまだきちんと手入れされていて、とても大きな木が、家を守っていた。

ぼんやり座って、お話してると、時間なんか忘れてしまう。

ヒラヒラと飛び交う蝶が、まるで、時を止める妖精のようだった。