なかなか快適だった座イス布団。
さて今日は、バイクの駐車場の支払いに行かなきゃ。
先月の半ばから、月極めの駐輪場を借りていた。
住まいの駐輪場では、ガタイの大きい相棒は収まりきらず、ついに苦情が来てしまっていた。
駐輪場は、とまりんにある。
住まいからだったら、徒歩で10分くらいだったけど、猿宅からだと20分くらいかかってしまう。
遠い…。
でも月¥2000なんて破格の所、他には無いんじゃないかな。
お休みの猿に車で送ってもらい、さっそく3月分の支払いを済ませる。
これで一安心。
ふと、道端に目を向けると、ハイビスカスが咲いていた。
もう、夏はそこまで来ている。
今なら、旅立つのにいい季節かもしれない。
でも、沖縄を離れられない理由があった。
私とTちゃんには、もう一人、幼馴染がいる。
勉強の為に東京に出て、働きながら学校に通うとんでもない頑張り屋さん。
彼女、Nちゃんは1度、ゲストハウス住まいの時に手紙をくれていた。
だいぶめげはじめていた所に、Nちゃんの言葉達は、私を下から支えた。
まるで鏡のように、お互い映しあって、励ましあう。
そばにいた時とは違う絆。
お互い沖縄にはちょくちょく遊びに来てはいたけど、3人集結する事が無かったから、
今、私が居る間に来て!としつこくラブコールを送っていた。
期待を裏切らない彼女は、3月の末、忙しいスケジュールの合間を縫って来沖してくれる事になったのだ。
初の沖縄3人集結!
沖縄から出れる訳が無い。
私は思う。
Tちゃんしかり、Nちゃんしかり、猿しかり、そして、地元から、いつも気にかけてメールをくれるあの子、Mさん…
友達が、こんなにもありがたいなんて、気付いてるふりして、全然気付いて無かった。
沖縄という遠い地で、がんばって良かった。
今ある絆が、ずっとずっと強くなったと実感するから。
ああ、『無駄』なんて、本当にないんだな。