ペナルティーも解禁され、通しをする。
ペナルティーで反省しろと言われたけど、正直、体も気持ちも喜んでた。
23時まで帰れない通しを週2回って、結構な負担だったんだな…。
あと3ヵ月、こんな生活が続くのか、と考えると、厚い雲が覆いかぶさってくる。
3ヵ月って、短い。
でも長い。
待っていると長い。
去年の春も長かったな~…。
旅の資金繰りの為に、肉代労働の後、居酒屋でバイトをしていた。
すんごく頑張ったと、自分で思うほど、頑張った時期だった。
浪費家だったのに、ちゃんと貯金も出来て、今まで出来なかったことが出来た、
そのパワーを生んだ日本一周が、間違った道じゃないと感じた。
今、
自分の中で、旅が本当に遠い所に行ってしまって、
ここが、沖縄であると言う実感も薄れてしまって、
早く契約の期間が終わる事を待ちわびている。
ゲストハウスで住み込みで働くなんて、沖縄だから出来る事だと思う。
すごく貴重な体験だとも思う。
でも、少し疲れてしまったよ。
通しが終わり、帰宅後、STと話をした。
最近、みんな休みを返上してまで働いたり、サービス残業が当たり前みたいになっている。
そんな状況を、当たり前にしないで欲しい。
求めないで欲しい。
私達は、生活するために働いているのであって、働くために生活しているのじゃない。
仕事に支配されるのなんてまっぴらごめんだ。
特に、今は。
そんな話をしていた。
STは、私がバイトなのに…と、社員でもないのに、ペナルティーなんて!って憤慨してくれた。
頑張っても、「やって当たり前」の態度のオーナーにも憤慨していた。
社員になったSTは、この先ずっと働かなきゃならない。
その負担たるや、いかほどか。
マイペースな彼女は、近頃のこの流れがとても苦痛なようだ。
でも、物は考えようで、すぐに小さく固まってしまう私が、こんな状況の中でも楽しんで日々を送れるようになれたら…
と前向きになれるように四苦八苦している。
でも、そうならなきゃ…とまた小さく固まって、負担になって、曇る。
色々考えて、考えて、考えてると、めんどくさくなるし、「もういいか…」と投げ出してしまいそうになる。
いつもそうしていたんだと思う。
日本一周の旅の最中、半分地点で働いている今だからこそ、疲れてもあきらめずに、ぐらぐらの足場を少しでも安定させるヒントが掴める気がする。
自分の中に、安心材料を1つでも多く蓄える為に、1本の柱をまっすぐに立てる為に、
今、きっと必要な事が、これから起こっていくのだ。
時折足踏みしながらでも、『私』が胸を張って『私』でいれるようになる為に、
踏ん張っていかなきゃならない時を送っているんだと、自分を奮い立たせている。
でもたまに、誰かに本気の弱音を聞いて欲しくなるのは、甘え癖…?