沖縄には、たくさんの野良が居る。

犬、猫、そして人も。

職場の回りは、おじいちゃん犬の野良が縄張りにしている。

今日、ベランダから外を眺めていると、じいちゃん犬がフンフン匂いを嗅ぎながら、道を歩いていた。

人にぶつかりそうになって、「あ…すいません…」みたいな感じで道を譲っていた。


その姿は、弱々しく、たどたどしく、何だか心配になった。

と同時に、失礼にも哀れんでしまった。

一人歩き率の高い沖縄では、珍しい光景では無いのに。

歩き方が、あまりに頼りなかったせいか、直感的な物が働いたのか分からないけど、じいちゃん犬から目が離せなかった。


大人しい、その健気さが、痛い。


沖縄は、保健所で『処分』される犬の数がワースト1らしい。


願わくば、じいちゃん犬が、寿命を全う出来る事を祈る。