そのまま南下すると、『ひめゆりの塔』がある。

見る前に、腹ごしらえをする。

やっぱり沖縄そば。



さあ、行こうか。


天然の豪は、ポッカリと、不気味に口を開けていた。

たくさんの献花。
石碑に刻まれる、戦争の渦に飲み込まれた、たくさんの若い命。

息がつまる。
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資料館には、ここで何が起こったのか、学徒達の行動等、事細かに記されている。

いきなり戦火にほうり込まれた少女達の困惑。

非情にならなければならない決断。

亡くなって行く友人。

一番輝かしい年頃に、地獄を見ていた。

亡くなった方の写真がずらりと並び、写真の下には、その子がどんな子だったかまで書かれている。

「たくさんの」という言葉でくくると、胸が痛くなるほど、鮮明に、一人一人が記されていた。


沖縄には、ひめゆり以外にも慰霊碑がある。

それはそれはすごい数の。

こんな小さな島に、これだけの慰霊碑。

想像を絶する「時」が、この島に、確かにあったんだ。