
道なき道を進む。
川には橋など無くて、石を飛んで渡る。
木の根の階段を登り、小川と化した山道を歩く。
しんどい…。
始めは、ただただ感動していたけど、次第に自分との戦いになる。
めげながらも、何とかもののけの森にたどり着いた。
もののけ姫の世界感がそのままあった。
監督の表現力に脱帽。
苔もより深く濃く、盛り上がるように生えている。
まさに、原生林。緑一色。
座り込みたい欲求を堪えてさらに登る。
足がゆう事聞いちゃくれない。
登山家は、何故に山を登るのか…?
そんな答えの出ない問答を繰り返し、次第に何も考えられなくなった。
黙々と登り続けると、急に開けて、巨大な岩が現れる。
『太鼓岩』
下は崖。
霧が半分晴れていて、谷を一望出来る。
すんごい!人と言う枠を飛び出しちゃったみたい!!
高すぎて、直立は無理な程だった。

そうか、登山家は、この瞬間を味わいたいんだ!