知覧から、鹿児島を通り、桜島フェリーに再び乗る。
その前に、またしても、救援物資が鹿児島市の運送業者に届いていたので立ち寄る。
中身は帰ってからのお楽しみ。
ちょうど、帰宅ラッシュだったらしく、道は混んでいた。
なんとかフェリー乗り場にたどり着き、桜島へ帰る。
桜島へ着いた頃には、もう薄暗くなっていた。
島を一周したかったけど、雨も降ってるし、もはや暗くて山見えず、垂水に帰る事にした。
ライダーハウスに帰る頃には、すっかり夜の顔になっていた。
バイクを置いて、救援物資を開封。
中には、インスタントのスープや、甘梅、ゴミ袋等の、旅を助けてくれるものの他に
愛犬の写真、保険証、家族からの手紙があった。
封筒から無造作に手紙を取り出すと、一緒に、一万円札が出てきた。
そして、久々に見る、母と、姉の字。
「ありがとう…」
周りに支えられて、私は今、九州に居ることが出来るんだ。
少し、ほんの少し、ホームシックになった。
そして、私の移動先を考えて、さらに迷子になりやすい事も考慮した上で、
荷物を、運送業者の受け取りやすいセンターまで送ってくれたMにも心から感謝する。
自転車に乗り、近所の温泉へ。
Tシャツをめったに変えなくなっていた、不潔の代償は、背中に出来たニキビだった…。
もう少し変えるようにしようかな…。
熱めのお湯に浸かったら、ドッと眠くなった。
ライダーハウスに帰り、スーパーの見切り品の巻き寿司とビールを流し込み、
一番乗りで寝袋に包まった。