旅立つなら、当然親にも報告をしなければならなかった。


許してもらえないとは思わないけど、快くは思わないだろう。



でも、私が話すまでも無くうっすら気づいていたみたい。



母は「男の子なら心配しないけど…」と、


すごく悲しそうな、まるで身を切られるような顔をしていた。



ごめんね。いつまでたっても安心できないね。



ちゃんと無事に帰ってくるからね。