日本の古い建物を紹介する本に載っていた宿場町に行くのが、今回の目標だった。

何しろ時代小説好きで、今回の旅のお供は「素浪人榊半四郎百鬼夜行」シリーズですから。


静岡県の奈良井塾から、妻籠宿、岐阜県の馬籠宿まで。

全制覇!

それぞれに趣が違うので面白い。

奈良井塾は一番規模が大きくて、出梁造りの纏まった町並み。

妻籠宿が一番江戸の風情があるような気がする。木賃宿が見れるなんて感激。

馬籠宿は坂の宿場。標高も高い。
瓦屋根になまこ壁で少し敷居が高いイメージ。


回っている間ずっと雨だったのは、日頃の行いかなにか?
そんで、焼きたて煎餅がどこでもあるのよね。
いや、さっきも食べたから我慢なんだけど、何この引力。


宿場町も魅力的なんだけど、巡りながら出会った山々が、美しくて美しくて…。
極寒ではあったけど、刻々と表情を変えて、立ち上るような雲を携えている険しい神々しさが素晴らしかった。

長野に入ったとき泣けて泣けて仕方なかったのはきっとこの山のせい。