朝一番で出発するはずがお寝坊。
悠々珈琲飲みながら高清水さんとお話。
おすすめの温泉を教えてもらう。
朝からすでに火を炊いていて、今日はゆっくりするんだそう。
こんな贅沢なキャンプありますか!?
青森ライダーさんが出発するのでお見送り。
「また会いそうな予感がする」
私もそう思います。
と言うかまたきっとここで会いましょう。
結局予定から二時間遅れて出発。
と言っても今日も連泊なので軽いバイクで下北半島周遊スタート。
花曇りの程よい天気。
まずは朝風呂、下風呂温泉「大湯」へ。
高清水さんにレクチャーしてもらったから無事到着。
「本日定休日」
ぅわお!!
第二希望の「新湯」へ。
素敵な坂道の上にある新湯。
写真を撮ってたら隣の旅館のおかみさんらしき方が
「素敵な坂でしょ?」とこれまた素敵な笑顔を向けてくれた。
ひなびた感がおすすめだった大湯だけど、新湯も良い具合にひなびた佇まい。
番台のおばちゃんに、入り方教えて貰って早速入浴。
かけ湯をすると凄く熱くて入れるか心配だったけど、入ったところからビリビリと刺激的な浴感は思いの外心地よくてすっぽり浸かる。
うあー、これは極楽。
幸せのため息漏れっぱなし。
汗が止まらぬほど暖まっていよいよ本気を出す。
最北端へ。
スモーキーな海に少し霞んだ北海道が見える。
アップダウンとカーブを繰り返して遠くなったり近くなったり。
本州の果て。
木造の漁師小屋か立ち並び、いよいよ見えてくる本州最北端。
バイクを停めたら、たっぷり脂が乗ってて蕩けそうなマグロの串焼きを頬張りながら、
いざ、最北端の碑へ。
来たよーーーー!!!また来れたよーーーー!!!
北海道が近い!函館山が手の届きそうなところに見えてる。
カモメウミネコ、弁天島、風に吹かれる旅人たち。
相も変わらずここにある、旅の色濃い岬。
大間のマグロはまだ食べたことが無い。
マグロ串を買った小さなお店で、昨日解体したマグロの漬け丼があると聞いていたから、そこでいただくことにした。
手のひらサイズの「あけみちゃん号」、こじんまり感が居心地良い。
あけみちゃんも明るくて素敵…!
満を持して大間のマグロ登場。
脂が甘い!そして漬けの味付けが絶品。
マグロとお米の甘さが引き立って、一緒に食べると口から無くなるのが悲しくなるほどの旨さ。
そこにワサビがピリッと引き締める。
一緒に出してくれたとろろ昆布の味噌汁もまた絶品。
ありがとう、ありがとう、あけみちゃんあっぱれです!
サービスのコーヒーをいただいて、もう何もお腹に入らないくらい満腹。
けれど今日はまだこれから。西側を南下。
右手に海があれば方向は間違えていないはず、とざっくり迷いながら走っていた。
前来た時も迷ったし、初めて通る道だと思っていたけど何てことない路地に見覚えがあった。
前も同じ道で迷ったんだ、と思ったら可笑しくて、何故か少し嬉しくなった。
海沿いの峠道を少し南下すると、巨大な岩が現れる。
「願掛け岩」。
ここも相変わらず、恋人たちの願いを紡いでた。
そして私は相変わらずここに紡ぐ願いが無い…。
雄々しく立ち上がる姿は圧倒される。
次第に峠は険しさを増していく。
地形に沿ってどんどん登り、どんどん曲がる。
恐ろしい…。ただ恐ろしい…。
絶景だけど、高いところもヘアピンカーブも苦手なためずっとゾワゾワ。
以前の私、フル積載のバイクでよくこんな道通ったな…。
ちょっと自分を見直した。